2018.08.31
ParisからMuseoparc Alseiaで紀元前のローマとガリアの古戦場に立ち寄ってBesanconに到着したのは午後2時頃です。
Besanconの人口は12万人弱、Franche-Comte(フランシュ・コンテ)の中心都市で、蛇行するLe Doubs(ドゥー川)によって囲まれている場所に中心街あります。古い建物が多い街ですが、端正で清潔な感じで、親切な感じの人達が多いようです。町の見どころは三方を川に囲まれた小高い丘の上にある難攻不落の城塞跡Citadelleです。この辺りではJura地方のワイン、特に白ワインを最低6年以上樽に寝かせたVin Jeuneという黄色いワインが名産。Vin Jeuneで煮た鶏肉をフランシュ・コンテチーズとキノコを載せて焼いた料理が有名です。
1970年代までは伝統的な時計製造業と繊維産業が占めていましたが、80年代以降、時計産業は高級品に特化することで命脈を保っています。90年代以降は情報産業やバイオテクノロジーを始めとする様々な分野においてフランスでも主導的な地位を確保し、失業率はフランスの平均より良い状況です。
ガリア戦争中の紀元前58年には、当時ローマのガリア総督であったGaius Iulius Caesar(ジュリアス・シーザー)とガリアのスエビ族出身のゲルマニア人アリオウィストゥスがこの「ウェソンティオ(Besanconの古代名)」近郊で戦ったことでも有名です。 その後も地理的な条件とその特有の歴史によって、軍事的、政治的、宗教的に主要な都市でした。
旧市街のど真ん中にあるホテルにチェックイン。ホテルの玄関は歩行者専用区域(ホテル宿泊客はその区域の入口ゲートでその旨をインターフォンで告げると車で入れる)にありますが、駐車場の入口は歩行者専用区域外のRue de la Republic側にあるので車で乗り付ける場合は非常に便利です。駐車場入口のインターフォンで宿泊客であることを告げるとゲートを開けてくれます。
Hotel de Paris ***
33 rue des Granges, Besancon, 25000
+33 3 81 81 36 56
EUR112.40/night (incl. Tax) BF:13
100年以上の歴史あるホテルですが、2010年にモダンで落ち着いた内装に変更されています。
街のメイン通りGrande Rueに出てみます。このあたりは歩行者専用区域なので車がほとんどいなくて静かです。通りも端正で清潔で、どこかドイツっぽい感じがします。通りの途中に猫カフェがありました。
Grande RueをCitadelle(城砦)方向へ向かうと、古代ローマ時代の劇場跡が残るSquare Castan(スカタン広場)があります。ここで1870年に古代ローマ劇場の遺構が発掘されました。
そのすぐ近くにPorte Noire(ノワール門)があります。これも紀元175年にローマ皇帝Marcus Aureliasに捧げる貯めに建造された古代ローマ古い凱旋門で、当時の皇帝らの彫刻が見られます。でも石材が柔らかいせいか、他のローマ遺跡と比較して劣化が激しいように思えます。中世になってPorte Noireと呼ばれるようになったそうです。