YORK
ヨーク
2019.07.13-15

<概要>

 Yorkの人口は約20万人で中規模の都市です。紀元前8000年から人の暮らした形跡があり、ローマ帝国が遠征してきた際には土着の民族が既に定住していたようです。ローマはここを重要な戦略都市と考えてローマ兵6000人を駐屯させ要塞を建設しました。ローマ兵撤退後の7世紀にはドイツ海岸線から親友してきたアングロサクソン人に征服され、9世にはヴァイキングの支配下に入り、その後多くの民族の戦いの場となってきました。

 現在では、ほぼ完璧に残っている町を囲む12-14世紀の城壁、北ヨーロッパで最大のゴシック建築寺院であるYork Minster、National Railway Museum(イギリス国立鉄道博物館)、York St John Universityなどがあり、観光と教育で名高い町です。

<ホテル>

 旧市街は車の交通制限がややこしそうだったので旧市街のすぐ北側にあるホテルを予約していました。敷地内に駐車場もあります。古くて趣のある建物です。2階(日本式3階)の部屋でしたが、エレベーターが故障しており、スーツケースは自分で持って階段を上がりました。部屋の設備は良かったのですが、ちょっと部屋が狭かった。到着が遅かったので最後に残った一番狭い部屋をあてがわれたようです。

The Minster Hotel***
Bootham York, YO30 7BZ
+44 1904 621267
EUR312/2 nights (incl. Tax & BF)
施設内予約不可駐車場 5GBP/DAY


The York Minster

ホテルの廊下にあった掃除機Henry君

<レストラン>

 ホテルに併設したPubでした。地Beerを3パイント、ビールのつまみにオリーヴをオーダーしたのですが、大粒のオリーヴが山盛りで、これだけでお腹いっぱいになりそうでした。その他にはメインでTrio of Sausage(ソーセージ三本盛り合わせ)、Confit lamb Shoulder(ラムの肩肉コンフィ)、手切りフライドポテトをオーダーして合計GBP48.10でした。英国ではフランスみたいに料理の順番、組み立て、ワインとの相性など考える必要もあまりなく、食べたいもの、飲みたいものを適当にオーダーしていれば良いので気楽ですね。

Lamb & Lion Inn
City Centre, 2-4 High, Petergate, York, North Yorkshire YO1 7EH
01904 654112


York Art Gallery

St Michael le Belfrey

城壁の内側から見たBootham Bar [Gateway]

大きなオリーヴの実

Trio of Sausage

Confit lamb Shoulder

<見所>

 今日も朝から曇り空ですが、天気予報によると雨は降らなさそうです。気温は最高で24度くらい。ヴァイキングの歴史を知りたかったのでまっすぐ JORVIK Viking Centreへと向かいました。色々と入場料が高そうなのでツーリスト・インフォメーションに立ち寄って一日券がないかを聞いてみたのですが、48時間有効で45ポンドだとか。あまり高くてばかばかしいとは思ったのですが、英国は物価が高いので仕方が無いのでしょうね。これを買ってしまうと「元を取らなきゃ」という行動に出て「手段の目的化」を起こすことが多々あるので、合計45ポンド以下で見たいものだけ厳選して見ることにしました。

 JORVIK Viking Centreの入場券は25ポンドくらいでしたが、ディズニーランドみたいにトロッコに乗って日本語の説明を聞けるので良しとしました。


城壁の内側から見たBootham Bar(Gateway)

Davygate通り

St Helen Stonegate 

River Foss

JORVIK Viking Centre

Basilica di Sant'Antonio di Padovaの北側Via Cesarottiのポルティコ

Arena Romana di Padova(古代ローマ円形闘技場)への入口

行っていないけれどパンフレット
 お次はYorkのランドマークでもあるClifford's Tower。13世紀の見張り台で、17世紀に破壊されたままの状態です。これもお金がかかるので外から見学。周囲には York Crown Court、York Castle Museumなどの立派な建物が建ち並んでいます。

Clifford's Tower, York

Eye of York(公園)

York Crown Court

Musei Civici Eremitani、Giotteのフレスコ画

傾いた木骨組の家

旧市街は観光客で一杯
 午後は天気が良くなり暑くなってきました。今度は駅の裏にあるNational Railway Museum(イギリス国立鉄道博物館)へと行ってみます。ここは国営なので気前よく無料です。世界最古の蒸気機関車、世界最速を誇った蒸気機関車、英国王室専用客車、新幹線「ひかり号」など珍しい車両が沢山で、懐かしくて見飽きませんでした。

 それにしてもYorkでは中国人観光客の数が半端じゃない。観光客全体の3から4割は中国人じゃないかと思うほどに多い。Edinboughと比較しても圧倒的に多い。特に生徒たちの団体観光客がそこかしこにいました。ホテルのスタッフに聞いても「中国人は昔から多いわね。理由は・・・、知らない。」という返事でした。Webで調べてると、Yorkには100年以上前から中国人コミュニティーがあるようです。さらに2014年からUK政府が一人当たり支出金額が平均値の4倍という中国人観光客の倍増を目指して招聘PRを続けているそうです。ここでも中国人による「爆買い」が歓迎されているのですね。


York Art Gallery

Bootham Bar(Gateway)

観光客の3〜4割は中国人という感じ

駅付近のMedieval Walls(中世の城壁跡)

National Railway Museum(イギリス国立鉄道博物館)

世界最古の蒸気機関車

世界の鉄道、新幹線「ひかり号」も

昔の旅行PRのポスター

世界の鉄道会社

Queen Adelaide's Saloon(1840s)


Queen Victoria's Saloon(1860s-1900s)


Queen Elizabeth's Saloon(1940s-1970s)



屋外での蒸気機関車の試乗(有料)

左側は世界初の旅客鉄道用の蒸気機関車「ロケット号」

「ロケット号」のレプリカ

中国が英国に発注した世界最大級の蒸気機関車

世界最速の蒸気機関車Mallard(1938年に203km/hを達成)

日本の新幹線「ひかり号」

 National Railway Museumを出てホテルに戻る途中、 River Ouseでボート競争のイベントをやっていました。こぎ手はローマ兵に扮したりしてボート競争などやってました。こぎ方を見ているとまったくの素人のようでしたが、観客は拍手喝采の大騒ぎです。

River Ouseでボート競争のイベント


素人っぽい方々のようです



通りの奥に St Wilfrid's Catholic ChurchとYork Minster
 夕食場所を探しながら城壁の北東外周を歩いてみました。Webで目処をつけていたレストランは近くの大学が夏休みのせいかクローズしていたので旧市街のYork Minsterの裏を回ってPubを物色しながらホテル方面に向かいました。

Medieval Walls(中世の城壁跡)

York St John University

Goodramgate

York Minsterの後陣

York Minsterの豪華なファサード

行っていないけれどパンフレット
<レストラン>

 結局旧市街を出て北側にあるホテルの直ぐ近くのPubに入りました。これも昨夜と同じくとあるホテルのPubでしたが、とっても普通っぽくて、スタッフも親切でくつろげました。地元Ale Beerを3パイントくらい、Fish & ChipsとBeefの煮込みで合計GBP34.20でした。

The Pub(The Exhibition Hotel)
19 Bootham, York, YO30 7BW
exhibitionhotel@cityinns.org
01904 641 105


The Pub(The Exhibition Hotel)

レトロなデコレーションの店内

地元のAleです

Fish & Chipsにパンまで付いた

ヨークシャープディングがのったBeef 煮込みにヨークシャープディングのせ

町の地図