郊外にある町を望める丘の上にある二つの教会へと真っ先に向かいました。 Iglesia de San Miguel de Lilloと Iglesia de Santa Maria del Naranco。これが見たかった!9世紀のAsturias建築として非常に貴重な建物で、フランスで1100年前後に開花するロマネスク建築以前の様式です。無骨な中に繊細さがあり、その構造も含めて極めて特異。今までこんなキリスト教建造物を見たことがありません。西ゴート族の豪族の館を改造したとも言われています。OviedoとLenaにある9世紀のこれら教会は「オビエドとアストゥリアス王国の建築物群」として世界文化遺産に登録されています。
OviedoのCatedral de Oviedoは世界文化遺産に登録されています。9世紀にアルフォンソ2世の命で建てられたもので、14世紀からゴシック様式で増築されています。
Catedral de Oviedo
Catedral de Oviedo身廊
Museo Arqueologico de Asturias(アストゥリアス考古学博物館)には旧石器時代から新石器、青銅器時代、古代ローマ時代、中世へと地元の様子が分かりやすく説明されています。この地方にローマ遺跡が意外に多いこと、そしてローマ崩壊時に東欧から進入してフランスに進入した蛮族である西ゴート族の一部がピレネーを越えてスペイン北部に親友したことは知っていましたが、その後、彼らがローマ帝国崩壊後のこの地方の政治や文化や宗教を継承していたことがわかり、非常に興味深いものでした。レコンキスタ(キリスト再興運動)も西ゴート族の子孫が始めたようです。