1993.12.26-28、1995.08.11-13、1999.08.08-10、2007.01.02-05
<概要>
バルセローナは人口180万人のスペイン第2の大都会ですが、現地の人は「ここはスペインではなくカタルーニャである」と言ってはばからない独自の民族性の強いところです。
聖家族教会(Sagrada Familia)など、建築家ガウディ(GAUDI)の作品の豊富な町として、そして1992年のバルセローナ・オリンピックの開催地として有名ですよね。 オリンピックで開発された明るく近代的センスのモンジュイックの丘(Montjuich)からスペイン広場(Place de Espagna)とその北側と、15世紀の大寺院(Catedral)を擁するゴシック地区の古さが対照的です。
<見所>
庶民的で土産物屋が多く大道芸人の集まるランブラス通り(La Rambla)、アクセサリー等の卸が立ち並ぶ大寺院前のフェルナンド・ジェイム1世(C. de Fernando Jaime I)、ブランドの店が並ぶハイセンスなグラシア通り(C. de Gracia)など、目的に合わせた散歩ができます。ランブラス通りからちょっと横に入ったレアル広場(Place Real)はランブラスの喧騒からちょっと離れて、ふと一息ついてカフェなどに立ち寄るのに適した場所で、よく利用します。
美術館も要チェックです。巨大なカタルーニャ美術館(Museo de Arte de Cataluna)、こじんまりとしてモダンなミロ美術館(Museo de la F. Joan Miro)、さすがに見ごたえのある大作を擁するピカソ美術館(Museo Picasso)、フェデリコ・マレス美術館(Museo Federico Mares)などは美術ファンには必見です。
カタルーニャ音楽堂。ここもガウディの設計らしかったので見に行きました。午後のコンサートのチケットを売っているようだったのでチケットを2枚買ってしまいました。
他にもモンジュイックの丘のオリンピック公園、テーマ・パークであるむスペイン村(スペイン各地の建物を再現)、考古学博物館、コロンブスの像等々色々いありますが、私は何といってもガウディの作品が大好きです。
Antoni GAUDI/アントーニ・ガウディの作品
ガウディは1852年6月25日、TARRAGONAの近くで生まれ、11歳から16歳までをREUSの修道学校に通いましたが、すでにその時に設計図を描いていました。その後バルセローナ大学で自然科学を学び、バルセローナのEscola Provincial d'Arquitectura で建築学を学びました。
ガウディは良き理解者であり、パトロンであるGUELL氏と出会い、構造力学的計算に裏打ちされた非凡なるデザイン・センスを次々と具体化してゆきました。中でもグエル公園(Parque GUEL)はグエル氏の富があってこそ実現されたと言っても過言ではありません。
ガウディは聖家族教会の設計にたずさわります。聖家族教会は1875年に基本設計がなされ、1882年から建設が開始されたものですが、1898年にガウディが設計を大幅に変更しました。
1926年6月7日にガウディは電車に轢かれ、その3日後になくなりました。遺体は聖家族教会の地下礼拝堂に収められています。
ちなみにグエル公園、グエル邸、カサ・ミラはUNESCO世界遺産に登録されています。
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<レストラン>
ランブラス通り周辺で手頃なレストランが色々とあります。有名なロス・カラコレス(Los Calacores)はランブラス通りからゴシック地区へと狭い路地を入ったところにあります。入り口にぶら下がった鳥が丸ごと地獄の炎に焼かれていたりしてちよっと圧倒されます。グラシア通りには明るく清潔なバールがあり、ビジネスマンの昼食や帰りがけの一杯に利用されているようです。
AmbassadorホテルのあるC. del Pinto Fortuny通りを西に向かって歩くとすごく普通っぽいバールのようなレストランがありました。まだ開店前らしく、おばさんが店の玄関を掃き掃除しています。何となく目があったら向こうから声をかけてきました。
”Buenas Tardes”
ニコリとただそれだけ言うとまた掃除を始めました。
”ここにしよう!”
そう決めて再びホテルに戻って8時過ぎにそのバールへと向かいましたが、これは大当たりでした。コテコテのオヤジとおばさんが切り盛りする地元のレストラン兼バールです。まあ、写真を見て下さい。カウンターの天井にはもも肉のハムがぶら下がり、カウンターテーブルの上には幾つか作りおきの料理が並び生ます。これがまた美味しそう。奥にはハモンセラーノをセットして切る道具。雰囲気満点です。英語は通じなかったので、カウンターにあったキノコ料理を頼むのにフランス語なら通じるかと思って”シャンピニオン”と言ってみたのですが全然通じなくて、カウンターまで行って”シャンピニオン!”って指さすとようやく分かってくれました。”オー!チャンピオーネ!チャンピオーネ!とおじさんは親指立てて”ブエノ!ブエノ!”と叫んでいます。どうやらグッドチョイスだと言っているようです。その他にトリッパ、干ダラ料理を頼み、ワインを頼み、夕食開始!トリッパを食べていると、ハモンセラーノを少し切って包丁に切れ端を載せたまま我々のテーブルに持ってきました。どうやら味見をしろと言っているようです。妻が二切れとも取ろうとするとオヤジは”ノ!ウノ!”とか言って、どうやら私と一切れずつ取れと言っていたようでした。とっても美味しかったのですが、もう沢山注文しているので十分でした。どうやら、トーストの上にハモンセラーノを載せて出すのがここの名物料理にようです。雰囲気といい、味といい、ホスピタリティといい、良い思い出になりました。
<ホテル>
ランブラス通りに面したホテル、リボリ・ランブラス(Rivoli Rambla)は観光に便利なロケーションで、かつモダンで清潔です。旅行代理店等を介して予約すると表示価格の半分で泊れます(現地での延泊も交渉次第で半額OKでした)。
Hotel Rivoli Ramblas
La Rambla, 128 08002 Barcelona
Tel : 93 302 66 43
Fax : 93 301 93 44/93 317 50 53
E-Mail : rivoli@alba.mssl.es
ランブラス通りのちょっと西側で地下に駐車所のあるHotel Ambassadorです。Rivoli Ramblasよりもフォーマルな感じだし、ランブラスからちょっとだけ奥まっているので静かです。
Hotel Ambassador (★★★)
Pintor Fortuny 13, Barcelona 08001
Tel : +34-933426180
Eur102.8/night (non BF) OK(BOOKIBG.COM)
<その他>
グラシア通り方面は高級ホテルが多いようです。駅やバスターミナルの近くは夜も喧騒が絶えず、私は好きではありません。
市内は地下鉄が便利です。近代的で清潔で、夜に何度か利用しましたが特に問題はありませんでしたが、友人は夕方に強奪にあっています。
ランブラス通り、グエル邸の南西のチーノ地区(BARRIO CHINO)は地元の人も避けるという危険地帯だそうです。ピカソ美術館から裁判所にかけてのゴシック地区(BARRIO GOTICO)の北東部分も治安の悪いところだそうです。
基本的にスペインはあまり治安の良いところではありません。ホテルに車を乗り付けると怪しげなのがまとわり付いたり、警察が必要以上の違反金をぼったくったり、色々とあります。十分注意しましょう。