アルタミラ洞窟壁画はる旧石器時代末期(約18,000年 - 10,000年前)に描かれた野牛、イノシシ、馬、トナカイなどの動物を中心とする壁画で、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
壁画は、約18,500年前頃のものと、マドレーヌ期前期頃の約16,500年前〜14,000年前頃のものが混在しています。幸運にも約13,000年前の落石によって洞窟の入り口が閉ざされ、壁画は外気から遮断されて理想状態に保存されたと考えられています。
これらの壁画は、1879年にこの地の侯爵の5歳の娘によって偶然発見されました。侯爵はこれらの絵が旧石器時代のものであると1880年に発表しましたが、当時の学界からは否認されました。侯爵の死から15年後、1900年代に入ってこれらの洞窟壁画は旧石器時代の絵だと認識されました。
アルタミラ洞窟の壁画は外気に触れて痛みがひどくなっているので、現在は公開されていません。National Museum and Research Center of Altamiraにてレプリカが展示されていたのでそれらを見てきました。事前にWebで見学時間を指定して料金も支払い済みでした。10分ごとに約20人ずつレプリカの洞窟に入場します。意外にも、日本人の団体観光客が来ていました。かなりマニアックなツアーですね。