2003.10.01-03、2010.05.04-05
<概要>
丘の上にあるUNESCO世界遺産のキリスト教修道院が有名な町ですが、旧市街全体の雰囲気も穏やかで気の休まるところです。
<見所>
市内中心を流れるナバオン川(Rio Banao)の中州にはモウシャン公園(Parque do Mouchao)があり、市民の憩いの場となっています。夜もまたオレンジ色の照明が美しく映えて美しい公園です。
ナバオン川のにかかるヴェーリャ橋あたりはには白鳥、ガチョウ、鴨みたいな連中がいっぱい集っていて、たまに市民がエサであるパンくずをばらまいたり、そんな穏やかな光景が見られます。
ナバオン川の西側は旧市街でメインストリートはセルパ・ピント通り(Rua Serpa Pinto)。色々なお店が軒を並べ、ウインドウショッピングには最適です。 ヴェーリャ橋を渡り、通りを先まで行くと町の中心、レプブリカ広場(Praca da Republica)へと出ます。中央にはテンプル騎士団長の像、東にはサン・ジョアン・バブティスト教会、西には市庁舎が建ちます。やたらと鳩が多いのが印象的でした。
市長舎の背後からキリスト修道院(Convento de Cristo)へと登れます。ここは12世紀のレコンキスタ(国土回復)にてこの地を得たテンプル騎士団が建てたポルトガル最大のシトー派修道院です。UNESCO世界遺産にも登録されています。修道院の外観の縁にはおどろおどろしい彫刻が施されているのですが、これが苔むして黒く変色しており、不気味な感じです。内部には所々イスラム風の装飾を感じるのは、長い間イスラム教徒の支配を受けていたからでしょうか。
再び旧市街へと下る途中、ノッサ・セニョーラ・ダ・コンセイサオン礼拝堂(Capela de N. S. da Conceicao)が坂の中腹に張り出しています。
旧市街の中程の路地には15世紀のユダヤ教会・シナゴーガ(Sinagoga)があります。案内の女性がこれまた親切で、トマールでのユダヤ教徒の歴史を丁寧に説明してくれました。
ツーリスト・オフィスの前にはエンリケ航海王子の像の建つ広場があり、さらにその奥にはセテ・モンテス国立森林公園(Mata Nacional dos Sete Montes)が広がっています。歩き疲れた公園のベンチでちょっとお休みするのも良いでしょうね。
OuremからTomarまでは30分くらい。今回はホテルのある公園の入り口の橋も修理が終わっていて車で中に入れた。陽はまだ高いけれど風が冷たいのでかなり寒い。ホテルの部屋もかなり寒い。
2003年に続いて2010年にもTomarを訪問しました。メインストリートのRua Serpa Pintoを歩いているとkittyちゃんグッズの取り扱い店があった。看板も出ています。Kittyちゃんはポルトガルでは立派に市民権を得ているようです。2003年に食事をした A Brasinhaが今でもあり、当時はなかった英語のメニューも貼り出されていました。町中で“XVII Congresso da Sopa”のポスターを見つけました。第17回スープ会議だって。5/8からだって。やはりポルトガルはスープにこだわる国のようです。
夕食はA Brasinhaを止めて小さな庶民的な店にしました。町中の普通の人が入る食堂という感じで正解でした。Vinho Tintoを1/2カラフ、Cardo Verde、Sopa da dia、Bifinos de Peru 1/2(七面鳥のステーキ、ポテトフライ、レタス、トマト添え)、Bife de Vaca目玉焼き載せ野菜、米添え、ハウスデザート、Caf?。値段は20.3ユーロ。チップは0.7ユーロ。内容から見て超お得ですね。
<レストラン>
Restaurante Casinha D'Avo Bia
Rua Dr. Joaquim Jacinto, 16
Tel: +351-249-323-828
ちょっと薄暗い路地にある目立たないレストランですが、料理は素朴で、我々の抱いていた田舎のポルトガル料理に一致するイメージでした。
Restaurante A Brazinha
Rua dos Arcos, 55
Tel: +351-249-313-020
ここも地元っぽい感じで良かった。
<ホテル>
Estalagem de Santa Iria (★★★★)
Mouchao Parque, Tomar
Tel: +351-249-313-326/ Fax: 249-321-082
EURO67 (BF&TAX incl.) by FAX
モウシャン公園の中。公園との間には何ら壁も、塀も、柵もなく、全てがホテルの公共設備みたいな感じ。古い館を改造したものらしく、設備は古いがどっしりとしていて落ち着きがあります。