2003.09.30
<見所>
残念ながら朝から雨降りです。ホテルから真っ直ぐペナ宮(PLACIO DA PENA)へと向かいましたが、その途中でちょっとしたアクシデントが発生しました。旧市街から下る狭くきついヘアピンカーブにさしかかる所で前方から大きなRVが登って来たのを見てカーブ手前で強くブレーキを踏み込みました。でも雨で滑ってタイヤはスリップ、RVめがけて滑り落ちて行きます。しまった!その瞬間、ABSが作動してグググッとカーブの中ほどで無事停車しました。と次の瞬間、後ろからドカン!!!と追突されてしまったのです。取りあえず、カーブの先まで行ってから車を停めました。追突してきたのは古いFIATの小型車。ABSが付いてないので停まりきれなかったのでしょう。30歳前後の女性ドライバーは車から降りて軽いパニック状態。彼女のFIATは右ヘッドライトが完全に壊れてフェンダーまで大きくつぶれています。こちらは、”アレッ!? バンパー上部に長さ5mm程度の傷が2本だけ。バンパーの取り付けもゆがんでいません。今回借りたのは小さいとはいえMercedez(A170)。やっぱりボディは丈夫なのでしょうか?彼女もこちらの損傷を見て少し安心した様子です。”これはレンタカーだから、問題があればレンタカー屋から連絡させるよ。”と言ったら、すぐに電話番号と名前を紙に書いてくれました。最後に、”ナンバーも記録しておいた方が良いわよ”とまで。ポルトガル人って、日本人並に親切でお人好しかも知れないですね。
ペナ宮の駐車場に着いた頃は雨がとても強くなっていました。そこで山の下にある入り口から歩いてペナ宮まで登るのはやめにしてバスを利用しました。料金はEURO1.50/人。帰りもそのチケットを見せたら乗せてくれました。
ペナ宮は、イスラム的な部分があったり、ゴシック様式があったり、ルネッサンス風であったり、何だか訳の分からない建物です。色の組合せも奇抜で、おとぎ話的ではあるが優雅な感じはししませんでした。後で、このペナ宮は、ドイツのノイシュバンシュタイン城を作ったルートヴィヒ2世の従弟であるフェルディナンド2世が廃墟だった修道院を改修して1850年に完成させたらしいと聞いて、何となく合点がゆきました。成金趣味的に脈絡無く、良いと思ったものを模倣して寄せ集めた感じです。でも、それがまた不思議な感じで面白くもありますが・・・。