PORTO
ポルト
2010.05.01-03

<概要>

 ポルトはポルトガル第二の都市でポルトガルの発祥の地でもある。フランス人のポルトカリア伯爵がイスラム教徒から町を奪い返し、その後レコンキスタ(キリスト教復活の戦い)の拠点となっていったらしい。ポルト市街を走る高速道路は意外に複雑で、おまけに2003年に買った地図にはない新しい高速道路もたくさんできていたため目指す一般道をなかなか見つけられない。ポルトを通り越して北側に抜けてしまい高速道路を右往左往。サービスエリアで地図を買ってから何とかホテル近辺にたどり着いた。

<ホテル>

 ドウロ川沿いのホテルに近付くとあたりの道路は渋滞し始めた。メーデー休暇で河岸は大にぎわいのようだ。とてもホテル前まで車で立ち寄れないので付近の地下駐車場に車を停めて先ずは徒歩でホテルに行ってチェックイン。ホテル前の広場には特設ステージが出来てコンサートの最中。大音量。とても車の入れる状態ではなかった。ホテルのすぐ横にはPonte de Dom Luis I(ドン・ルイス一世橋)。エッフェルの弟子が設計した1886年の鉄骨製の橋が見える。

Pestana Porto Hotel ★★★★
Pra?a Da Ribeira, N? 1, Porto
Tel +39 06 9454001 / susana.costa@pestana.com
EURO 348/ 2 nights (incl.TAX/BF) River View

 このホテルは最近改装したのか、モダンで小綺麗なホテルだった。スタッフも愛想がよい。部屋は四階のRiver View。窓の開かない部屋も有るらしいが、ここはベランダ付きで外に出られる。Welcome Drinkとしてポートワインが出た。


<絵葉書>

<絵葉書>

<絵葉書>

何度も道に迷いながらPortoに到着、Rio Duoroが目前

そして河岸に出た、Ponte de Dom luis Iが見える

河岸の家並みCais da Ribeira、素敵です、観光客もいっぱいいます

観光用の船、可愛いですね

ポルトーワイン樽の運搬船はレプリカ

PortugalのワインMAP

そしてホテル前はメーデーのコンサートで大音響!
!
Pestana Hotelは改装がが終わったばかりか、モダンで清潔、スタッフも実に丁寧で親切、ウェルカムドリンクはもちろんポルトー

こんな感じの部屋です、もちろんRiver Viewです

Aveiroでの戦利品、Ovos

これね、Ovos Molesとはモナカの皮に卵黄と砂糖を混ぜたものが詰まっている

このお店で買った

<見所>

 部屋でちょっと息抜きして散歩がてら駐車場へ荷物を取りに出た。Rua Mouzinho da Silveiraへと上って先ずはアズレージョの美しい Estacao de Sao Bento(サン・ベント駅)へと向かった。晴天で日射しが眩しい。修道院跡地に建てられた駅舎内部には、ジョルジュ・コラコの見事なアズレージョ。構内には目つきの悪い連中が多いが、そんなのは一目見ただけで分かる。そういうときは相手に視線を合わせてニコッとしたり、気がついているとというメッセージを送る。駅を出てSe(カテドラル)に向かって歩いて行き、途中から庶民的な街並みに足を踏み入れて道を下る。修理の追いついていない疲れた感じのアパートが連なり、窓からは洗濯物がぶら下がり、すごく庶民的な感じ。でも子供から年寄りまで混じって暮らしている生活感があり、悪い雰囲気ではない。そのうち大きなRua Mouzinho da Silveiraへと出た。地下駐車場に寄って荷物を取ってホテルへと運び込んだ。


駅前通りRua Mouzinho da Silveriaは人が多い、黒マントの若い人が多い

黒マントの人達

Estasao de Sao Bento

Estasao de Sao Bentoの中のアズレージョ

Estasao de Sao Bentoのアズレージョ

駅のホーム

こんなアズレージョも

ホームです、右の男の子は勝手にポーズ取ってるだけです

駅からSeに向かって歩く

Seは12世紀の建物、その後17世紀に改修

Seに立ち寄らず手前の道をRua Mouzinho da

再びCais da Ribeira、コンサートは終わって少し静かに

我々の部屋は二組の窓でベランダが構成されている部分の4階部分、その上は何故かトタン張りの朱色

夕方のRio Duoro

夕方の Cais da Riveira、日本人観光客ですね

Ponte Luis Iの説明

Ponte de Dom Luis Iの下の道から、陽がずいぶんと落ちました

ホテル前のPraca da Riveiraにある像。何これ?イエス・キリスト漁師バージョン?それともヨセフ?

<レストラン>

 夕食はあたりをブラブラと探しながら、ホテル裏のレストランにしようと開店の8時までぶらついて行ってみたが、団体予約が入っており満席だった。ホテルに戻って受付の女性にSea-Foodのお薦めを聞いたら、ドン・ルイス橋の真下手前の以下を進めてくれた。

Fish e Fixe Restaurant (Cais do Vinho)
Cais da Ribeira, 9, 4050-509 Porto
Tel +351-222-038-457-8 / WWW.portoriberia.webs.com

モダンな内装でちょっと高めだったが、タウニーのポートワイン2杯と赤ワイン1杯、タコの炭火焼き、バカリャウ・コロッケのリゾット添え、チョコレートケーキ、エスプレッソ2杯で65.6ユーロ。まともな料理だった。


夕食はホテルお薦めのFish e Peixe、先ずは白ポルトーでスタート

Salad de Marかな?

Pasteis de BacalhauとArroz、魚を焼いたもの

レストランのカード

ホテルの部屋から対岸の夜景

Ponte de Dom Luis Iの夜景、夜も綺麗な橋です

対岸のポルトーワインセラー

2010.05.02

<見所>

 朝食を済ませ10時頃から活動開始。 Casa do Infante(エンリケ航海王子の家)の横を通って) Ig. De Sao Francisco(サン・フランシスコ教会)へ。日本人の団体だ。17世紀バロック様式の教会内部は金箔の木造彫刻がこれでもかってほどぎっしり。これまであまり見たことのないパターンの教会です。「Jesseの樹」と呼ばれるキリストの系図が有名らしい。教会を西回りで巻いて裏側のPalacio da Bolsa(ボルサ宮)に向かったが教会の西側はいきなり思いっきり庶民的な街並み。この極端な落差が面白い。ボルサ宮は入場料が6ユーロと高いので中には入らず、そこから坂を上ってIg. Dos Clerigos(クレリゴス教会)へと向かった。18世紀のこの教会の向こう側では鳥の市が開かれていた。教会では1人2ユーロを払って76mある塔に登り、Portoの景観を満喫した。


朝の対岸

Cais de Riveiraから上に、すごく狭い道です

Casa do Infante(エンリケ航海王子の生家)と言われる建物

Praca do Infante Dom Henrique

Igreja de Sao Franciscoファサード、17世紀

Palacio da Bolsaの入口

Palacio de Bolsaのすぐ裏には庶民的な生活が

Misericordia

アズレージョがすばらしい

この通り、Rua das Flores

Rua das Flores

Igreja dos Clerigosの奥で鳥市が立っていた

Pombos Gigantes 大鳩?

Igreja dos Clerigos、18世紀バロック様式の鐘楼の高さは76m

鐘楼に登ってしまった、カリヨンですね

Rua dos Clerigos

Estasao de Sao Bento

Seが見えます

Rio Duoro

Igreja dos Clerigosの裏側

Igreja dos Clerigosの入場券

 教会から少し下ったところにあるPaterariaにて昼食を取り、市庁舎前まで来ると異常な数の黒マントの若い女性とその家族がこれまた大勢。たまに黒マントの男性もいる。気になって仕方がないので黒マントの女性を連れたカップルに聞いてみたら卒業式だそうだ。親、兄弟、おじいちゃん、おばあちゃん、その他親戚、恋人とともに祝いに来ているようだった。


市庁舎前の通りは黒マントだらけ

あっちでもこっちでも黒マントの写真撮っている

黒マントはほとんどが若い人、その家族、親戚も一緒のようだ

 次はサン・ベント駅を通って 再びSe(カテドラル)へ。12世紀の要塞が17-18世紀にかけてバロック様式のカテドラルへと改修した建物。


Seに向かいます

庶民の暮らしは楽ではないようです

Seのファサード

こんな感じ

Seの下にある教会のファサードとRio Duoro

Seの広場にある柱

 カテドラルを後にしていよいよPonte de Dom Luis I(ドン・ルイス一世橋)の最上部を渡ってみる。たまに電車が通る橋の上の脇を歩く。風も強くてちょっと恐いくらい。でもDuoro川と河岸の眺めは最高です。対岸から写真を撮って普通の家並みの間を下って川沿いに降りると、ワインの街 Vila Nova de Gaiaです。Sandeman, Ferreira, Ramos Pintoといったポルトワインのワイナリーが何軒も並んでいて観光客で溢れていますが、 ちょうど昼休み時間で皆さん食事中。ほとんどのワイナリーは昼の見学はお休み。人だかりもあまり好きではないのでホテルに戻ることにした。


Ponte de Dom Luis Iの上に部分です、電車の線路脇を歩ける

橋の上から見たSeの麓の崖

Seから急激に下ってRio Duoroへと落ちて行く

手前はPonte Infante、2002年完成の新しい橋、その奥は高速道路のアラビダ橋

橋の上を電車が走りまーす

絶景ですRio Duoro!高すぎてちょっと恐いけど

対岸のポルトーワインセラー街、Vila Nova de Gaia

恐いから手すりから離れて電車線側ギリギリに寄って歩いてます、でも電車も恐い

みごとな景色、落差が絵になってます

こんなんが出来るそうだ、いらないと思うけど・・・

橋の脇、庶民の家並みを下って降りる、住民にニイハオと声かけられた

いい感じ

橋はこんな構造

橋の一番下は車と人が通り、今日は大渋滞

とにかく何度見ても素晴らしい景観

レプリカのポートワイン運搬船

ワインセラー、Sandeman

さて、橋の一番下を通って帰ろう

これ、昔の橋の跡ですね

Cais da Ribeiraの右側はレストラン街

 途中、妻がFNACの袋を持っている人を見かけた。ホテル戻ってWEBで調べてみると駅の向こうのほうにFNACがあるらしい。そちらは普通の繁華街らしい。早速でかけたみた。市電が走っている地区、Rua de Santa Catarina (サンタ・カタリーナ通り)のあたりは普通のポルト市民が集まるメインショッピングストリートらしい。FNACでFADOのCDを見つけて買いまくり・・・・。


今度は繁華街Rua Santa Catarinaです、市電も走っている

Rua 31 de Janeira

Batalha広場行き、函館の市電より小さくて可愛い

Praca da batalhaにある教会

Praca da Batalha

 Praca Batalha(バターリャ広場)を通ってまた普通の家並みへ入っていった。しつこい物乞いが来たが日本語で無視して、再びカテドラルへ。今度は入り口が開いていたので中を見て。そこから階段で下へ下る。そうそうNHKのTVで見たのと同じ景色。狭い階段で人の家の玄関前を下って行くと突然、川沿いのレストラン街に出た。


Seの南側を下ります、NHKのTVで見たような坂道を下る

ごめん、邪魔しないからね、鼻の模様が変だよ

じゃね!

ずいぶん下界へ降りてきた。

いつの間にかレストランが

と思ったらCaisd da Ribeiraに出た

川沿いに出ました

<レストラン>

 夕食は昨日のホテル裏の小路にあるレストランにしようと開店の8時までまって出かけたが、再び団体客で満席。結局、地球の歩き方に載っているDon Tonhoにした。

Don Tonho
Cais do Ribeira 13
22-2004307

表のメニューにアンコウのリゾットがあったので決めたのだが、中のメニューにはなかったので、Vinho Verde、DuoroのVinho Tinto、タコマリネ、パン、salada mista、Arroz de Mariscos、Puding、10年ものPorto Wineを注文して79.1ユーロ。


Don Tonhoのパンフ

夕食はDon Tonho、蛸マリネとサラダ

Mariscos

2010.05.03

<見所>

 Viana do Casteloに行くのを止めて午前中はPortoを散策することにした。まずは昨日見つけた繁華街Via Catarinaを覗いたが、洋服ばかりでつまらない。古い銅版画が欲しくてそこからIg. Dos Clerigos(クレリゴス教会)へ向かって骨董品店を探して歩いた。とある古本屋で版画を見つけた。写版だったが綺麗だったので50ユーロで2枚買った。駐車場で車を取ってホテル横に付けて荷物を積んで出発。先ずはNorte Shoppingという郊外のショッピングモールへ向かった。これはまるで米国のモールのようだ。スーパーで粉末スープ、魚介の缶詰、ペーストなどの食料品を買い、例によってPastelariaで昼食を取った。


朝です

朝日が強烈

有名なCafe MajesticはRua de Santa catarina、豪華絢爛の装飾です

市庁舎前、今日は学生がいなくて静かです