Ennaから約160km、バロック建築の宝庫と言われるNotoに立ち寄りました。2011年8月にRagusaからMessinaへ車で移動する際にこの町の脇を走り抜けていたのですが、当時はこの町の価値を認識していませんでした。
オリジナルのNotoは紀元前5世紀頃に現在の町より約12km内陸に入ったアルヴェリア山(標高409m)にありましたが、1693年1月9日のシチリア南東部大地震で町が崩壊したため、地盤のしっかりした標高約165mの緩やかな丘の斜面に町を移しました。現在のNotoの人口は約24,000人です。
18世紀に当時流行していたバロック様式で統一して築かれた新しいNotoの町は、メインストリートのCorso Vittorio Emanueleを中心に構成されています。明るい黄色の石で造られた壮麗なバロック様式の教会、宮殿、修道院があり、Notoが石の庭園と呼ばれる所以です。
<見所>
市街地の東端の駐車場に車を止め、Via Fabriziを何かすると町の中心を東西に走るCorso Vittorio Emanueleに出ると優雅なPorta Reale(レアーレ門)が目に入ります。どこかフランス風だなぁと感じたのですが、やはり1838年にフランス・ブルボン家のフェルナンド2世をたたえて建造されたものらしいです。
町の中心Corso Vittorio Emanueleを西に向って歩くと右手にChiesa di San Francesco d'Assisi all'Immacolataが現れます。前階段を持つバロック様式の教会で1704〜1745年に建造されました。この近くのBarでエスプレッソを立ち飲みしながらアランチーニとサルテーニャをいただいて軽い昼食としました。