2011.08.17
<見所>
Villa Romana del Casaleはローマ帝政時代の4世紀頃の大富豪の別荘跡です。12世紀に土砂に埋もれるまで人が暮らしていたようです。この大富豪はローマ定刻各地の円形闘技場で使う猛獣を輸入し、巨万の富を築いたと言われています。広大な領内で狩猟を楽しむために建設された別荘です。
別荘は、Pesristeillioという列柱付きの長方形の中庭を中心に、約40室もあります。入口を入るとすぐにTerme(浴場)があり、応接室、客室、居室、横臥食卓、大食堂、さらにはバジリカまでも付属する。Termeには体育場、更衣室、冷温浴、微温浴、高温浴、マッサージ室などを有しており、豪華そのものです。床のモザイク画は未だに多くが綺麗に残っています。Corridoio della Grande Caccia(大狩猟の廊下)のモザイク画は大富豪が自らの生業とした猛獣の狩猟の様子が描かれています。さらに、ビキニの水着風な服を着た女性達がビーチバレー風にボール遊びをしていたり、ダンベルみたいな物を持っていたりするものもあります。何だか今と変わらない情景ですね。