2011.8.15-16
<見所>
Agrigentoの町は海岸線から数km登った丘の上にあります。線路沿いの道脇の駐車スペースに車を停めて急な坂を登るといきなりメインストリートVia Ateneaに出ました。普通の商店やブランド品のお店が並ぶショッピング街のようです。山側に入る路地沿いにはレストランも結構あるようです。
Via Ateneaを鉄道駅方面へと散策してみます。通りの途中にあるPiazza Purgatorioにはバロック様式のChiesa del Purgatorioのファサードが面しています。若干うさんくさげな感じのする町ですが、恐い感じはしません。一本裏路地に入ると洗濯物を干す普通の民家が沢山あります。。
町の麓の神殿の谷(Valle dei Templi)へと向かいます。Tempio d. Giunone(ヘラ神殿)前の駐車場は混んでいたのでMuseo Archelogico(州立考古学博物館)の駐車場に車を停め、神殿の谷共用の6時間駐車券を購入。
博物館前に駐車。博物館には先史時代から紀元前の出土品が展示されている。陶器はギリシャ様式がほとんどで、ギリシャの植民地だったことが思い起こされる。一般向けの彫像品もギリシャの女神風のものが多い。圧巻は高さ7.75mのTramone。Tempio di Giove Olimpico(ジュピター神殿)で発掘された人像柱。オリジナルはこちらにあり、レプリカが元の場所に置かれている。Telamoneの横にある3つの石像はTelamoneの顔の部分。左から「アジア」、「アフリカ」、「ヨーロッパ」だそうだ。Telamoneは神殿の半分から上に設置されるものらしく、神殿はゆうに15mを超える高さとなる。他にも紀元前470年の「アグリジェントの青年像(Efebo di Agrigento)」、「水浴するビーナス(Afrodite al bagno)」等の精緻な彫像が見物だ。博物館の外には紀元前1世紀のOratorio di Falaride(ファラリーデの祈祷堂)、紀元前3世紀のComitium(半円形の集会所)、13世紀末、シトー会派のロマネスク・ゴシック様式のSan Nicolaがある。
次はいよいよ神殿の谷。シエスタの最中で車も少し減っていて、Porta Vの駐車場が空いていた。チケットを買って中に入ると先ずは修復中のTempio d. Dioscuri(カストール・ポルックス神殿)が目に入る。紀元前5世紀末に建てられ、カルタゴ軍に破壊され、一旦は修復されたがビザンチン時代の大地震で倒壊。現在の4本の円柱は1832年に修復されたもの。このあたりは最古の地域。次はTempio d. Concordia(コンコルディア神殿)へ。紀元前450-440年頃にディオスクロイ神に捧げられた神殿。6世紀末の初期キリスト教時代に教会として転用されたため保存状態がよい。その先の丘に向かってゆくと紀元前460-440年頃のTempio d. Giunone Lacina(ヘラ神殿)の25本の列柱と張りの部分が残っている。紀元前406年、カルタゴ軍によって焼き払われた痕が列柱に残されている。再び丘を下ってTempio d. Ercole(ヘラクレス神殿)へと。Agrigentoでは最古の紀元前520年建立であり、38本の円柱を持つアルカイック建築様式(横長で低い)の特徴を持つ。現在立っている8本の円柱は192年に英国人考古学者ハードキャッスルクによって復元された。現在の道路を越えてTempio di Giove Olimpico(オリュンポスのゼウス神殿)。紀元前480-470年に建設開始されたが、建設途中でカルタゴに破壊され瓦礫の山と化している。基階は113mx56m、円柱の高さは17m。高さ7.75mのTelamone(人像柱)も上半分に収まるギリシア建築史上最大級の神殿です。あたりにはTelamoneのレプリカが横たわっています。良く写真で見るほぼ完璧なTelamoneのそばにもう一体、不完全な形のTelamoneがあります。瓦礫の石塊にはU字型の溝が掘ってある。これは運搬時に縄をかけるためのものらしい。最後にPorta V近くのSantuario di Demetra e Core(デメテルとコレの至聖所)へと行ってみた。紀元前6世紀から紀元前5精機にかけての複合宗教建築の遺構神殿の基部、聖域、祭壇、多数の壕や奉納倉庫の跡がある。
<ホテル>
Agrigentoの町は海岸線から数km登った丘の上にあるのですが、今回のホテルは海岸線に近い場所。
ホテルは古いVillaを改修したような建物。見た目は綺麗で、スタッフも親切だけれどいまいちプロフェッショナル感がないというか、素人っぽいというか。部屋からはホテルの庭が見えて内装もマアマアでしたが、水回りが古く錆びて、チョロチョロとしかお湯が出ない。
Hotel Domus Aurea
Contrada Maddalusa, Agrigento, 92100
Tel +390922511500 info@hoteldomusaurea.it
http://www.hoteldomusaurea.it/ja/
EURO188.00 /2 nights (incl.TAX/BF)
<レストラン>
AgrigentoのVia Ateneaにもレストランが沢山あるらしい。港町San Leoneにも手頃なレストランが多い。
先ずはホテルBaglio della LunaのレストランIl Dehors。中庭にある屋外テラスのさらに下のちょっと傾斜した芝生の上のテーブルに通された。照明は暗いけど虫がそれなりに飛んでいる。ここから神殿の谷のギリシャ神殿がライトアップされている様子が見える。とても綺麗な夜景です。
食事は地元の冷えた白ワイン、Antipastoに鰯の詰め物(中にリコッタチーズが入っている)をシェアして、Primoは大型のペンネ状のパスタに魚と野菜のソースをシェア、Secondoはツナステーキのクスクス添えをシェア、最後にCannoloを1本食べてエスプレッソ2杯で、しめてEURO70.95。ちょと高いかなって感じだけど、夜景代が入っていると思えばこんなもんでしょうか。
Foresteria Baglio della Luna
Ristorante Il Dehors
C.da Maddalusa
Valle de Templi, 92100 Agrigento
San Leoneでの夕食。Akira Circusさんのお薦めで気になっていたレストラン。Antipastoは蛸のモザイク(ゆでだこの寄せて固めて薄切り)。Primoのスパゲティ・ボンゴレ・ビアンコは一皿で充分2人前。Secondiは海の幸のグリル盛り合わせ(カジキ、エビ、イカ)、イカのグリル、Contornoに焼き野菜。地元の白ワイン。どれをとっても素材の味を活かして最小限の味付け。特にスパゲティ・ボンゴレ・ビアンコは最高でした。思わずもう一皿頼もうかと真剣に迷ったほど。ミネラルウォーター、デザート、エスプレッソ、サービス料も含めてEURO84。
Bar Torattoria Il Pescatore
Lungomare Falcone Borsellino, 20
92110, San Leone (AG)
Tel : 0922-414342