2012.10.28
<概要>
ここはかつてのエトルリアの有力都市Caere。現在は人口2万人の町です。
<見所>
旧市街の中心にあるMuseo Nazionale CeriteでエトルリアのNecropoliからの出土品を見ます。紀元前9世紀からの埋葬品で、多くはギリシャの壺のような物。その時期からエトルリアは地中海での交易で栄えたことが伺えます。郊外のNecropoli etrusca della Banditaccia(紀元前7-前1世紀またはそれ以上古い時代)は初めて見るNecropli。1kmくらいに及ぶ墳墓の町。死者の町というが、まさにそんな感じ。通りに沿って色々な石造りの墳墓が建ち並び、裕福度に応じて色々な大きさがあり、分譲住宅地のような雰囲気。デヴェロッパーがアパート式の墳墓を作った感じのところもある。資金に応じて戸建てか、アパート形式かの墳墓を購入し、内部には家族揃った石棺が並び、日常生活品も並ぶ。石棺の上部には寝そべった上半身の本人が彫刻され、死後なお今まで通りに語らっているであろう雰囲気。これがおそらくエトルリア人の死生観。死してなお、今まで通りの幸福な生活が続くと信じているようだ。