2013.08.05
<見所>
今日は午前中は10時からの地下ツアーの参加し、午後はCitysightseeing Napoliのバスツアーに参加してみます。
地下ツアー(Il Sottosuolo Napoletano)はVia dei Tribunali にあるSan Paolo Maggiorre教会のPiazza S. Gaetanoから出ます。ちょうど10時に伊語と英語ツアーがありました。専門のガイドによる案内で約1時間。地下40メートルのナポリ を探検します。最初はGreek-Roman Theatreの見学。ナポリは城壁内でのみ発展してきたので、ギリシャ都市遺構を土台としてローマ遺跡がその上に積み重なり、ロンゴバルド、ノルマン、アンジュー家、ハプスブルク家などなどに複雑に建設、改築され建物の構造が渾然一体となっており、調査も困難な状況だそうです。ナポリの街が建設された数千年前。教会や壁の建設のために大量のトゥーフォ(凝灰岩)を掘った地下洞窟が現在も健在です。古代ギリシャ人が残した埋葬用の小部屋、古代ローマ人が造った地下水道、そして近年では第二次世界大戦の防空壕として使われたナポリの地下空間。当時の落書きがリアルに残っていたりします。途中、蝋燭を使って狭い空間を100mほど移動しますが、閉所恐怖症の方にはお薦めしません。ちょうどTV番組の撮影が入っており、時折、“シーッ!”と静かにさせられたり、待たされたりしました。
次はCitysightseeing Napoliの二階建てバスに乗ろうとPiazza DanteやMiseo Arcjelogico Nazionaleに行ってみましたが、例の赤いバスは一向にやってきません。仕方なく始発バス乗り場まで行こうとVia Toredoを南下します。Via Toredoは両側に商店街が続く立派なショッピングストリートです。15分ほど歩いてGalleria Umberto Iにたどり着きます。そこから大きなPiazza del Plebiscitoに出ます。スパッカ・ナポリとは全く別の顔の優雅で豪華なナポリです。王宮(Palazzo Reale)は1600年建築家ドメニコ・フォンターナが着工し、改築後はブルボン王家が住んだ王宮。建物の外には広大なプレビシート広場(Piazza del Plebiscito)もあります。現在、内部は博物館になっています。17〜18世紀のナポリ派の絵画や18〜19世紀の調度品などが収められています。サン・カルロ劇場(Teatro San Carlo)はミラノのスカラ座、ローマのオペラ座に並ぶ三大劇場。1737年にブルボン家のカルロ三世のためにこけら落としが行われた。
バス乗り場が分からなくてinformationで場所を確認。Castel Nuovoの前、Piazza del Munipicioの手前です。行ってみると赤い二階建てバスがいます。早速、チケットを購入。赤、緑、青の3路線あるのですが、24時間乗り放題です。
まずは山手のCapodimonteとSpacca Napoliを回る基本コース(赤のルートA)。Piazza Dante、Museo Atchelogico Nazionaleの前を通り、サニタ地区(Sanita)のCorso A. d. Savona Duca d’Aostaを北へと上ります。Madre del Buon Consiglio教会(裏手に聖ジェンナーロのカタコンベ(Catacombe di S. Gennaro)あり)の前を回り、Museo Nazionale di Capodimonteの敷地内で小休止。そこから下ってスパッカ・ナポリの周りを回って、最大の通りCorso Umbert Iを通って終点(始点)戻ります。
降りたらすぐに緑のルートCのバスに乗ります。海岸線からVomeroと称する中流階級の町へと上ってゆきますが、その途中の傾斜には超豪華な邸宅が並んでおり、今までのナポリの顔とは全く別もの。古くて」由緒ありそうな館が所狭しと海に面して並び建っています。Vomeroも洒落たアパートが建ち並ぶ綺麗で清潔な街並みです。この辺りの人は下界に降りることを“ナポリに行く”と言うそうです。バスは丘の上、Castel S. Elmo前の展望台で一休みします。Castel S. Elmoは1329年に完成した威厳のある建築物で、その後、1599年火薬庫の爆発での被害をうけ、初期の姿からはまったく違うものになりました。現在の城は独特の美しさを持ち、6角ある星のようです。この展望台からナポリ旧市街の眺めは絶景です。ここから再びVomero地区を通って、Corso Toledoを下って終点に戻ります。
最後は青のルートB。ちょっと時間があるのでCastel Nuovoの周りを回ってみます。1279年アンジュー家によって建設され、15世紀にアラゴン家のアルフォンソ1世が再建した王家の城。入口の凱旋門は、アルフォンソ1世の入場を記念して建てられたもので、ゴシック-ルネッサンス期の傑作とされています。内部のパラティーナ礼拝堂にはジョットのフレスコ画の一部が残っています。海側にはCapri島やIschia島へ行くフェリーや高速船が出る桟橋がありますが、そこまでの通路は黒人の雑貨売りでひしめいています。特に危ない感じはないけれど、ちょっと邪魔かな。
青のルートBは海岸線を西に向かいPostillipo地区まで行きます。ここからサンタ/ルチア港、、ナポリ市街、ヴェスビオ火山が一望です。最後は卵城(Castel dell'Ovo)の横を通ります。ナポリの街で一番古い城。12世紀にノルマン人が建てた要塞で、アンジュー王家の時代には牢獄としても使われていました。
<レストラン>
今日は日曜日なので多くのレストランが休業です。いくつか候補を見つけて探し歩きましたが、結局、せっかくナポリなのでホテルの近くのPizzeriaを最後の夕食としました。Vera Pizza Napoletanoの看板が出ているお店。生ビール2杯、Insalata Mista、水牛モッツアレッラのマルゲリータ、キノコとハムのピザ。美味しく頂きました。
Pizzeria Vesi
Via San Biagio dei Librai, 115, 80138 Napoli, Italia
081 5511035
帰りにお菓子屋でSfogliatella(貝殻をかたどったひだが何層もあるパイ状の生地の中にリコッタ、カスタードクリームやアーモンドクリーム等を入れ、オーブンで焼き上げた菓子)とBaba(キノコ型のスポンジケーキに、シロップとラム酒をたっぷり浸したもの)を買って帰り、部屋でDolceを頂きました。