1999.02.09、2013.04.30-05.01
<概要>
イタリアの4大海洋都市国家の中で最も古い歴史を誇る(840年より)町です。最盛期の11世紀には地中海全般でアマルフィ航海法が採用されていたり、十字軍用のガレー船も建造していました。
現在、人口約5600人のアマルフィはソッレントからサレルノにかけてのアマルフィ海岸(Costiera Amalfitana)を代表する観光地です。急勾配の斜面に階段状に続く白壁の家並みが地中海へと落ち込んでいく様子が印象的です。
アマルフィ海岸一帯はUNESCO世界遺産に登録されています。
<見所>
ソッレント側からこの町を目指すと、イタリア屈指の奇観と称される海岸線の絶壁を貫く沢山のトンネルをくぐり抜けることになります。そして最後のトンネルを抜けると、突然アマルフィの中心街に出ます。この中心街のすぐ右手は港で、その横には海水浴の出来る砂浜があります。
ドゥオーモ・ディ・サンタンドレア(Doumo di Sant'Andrea)は9世紀に建造され、その後も何度か拡張されました。コンスタンティノープルで鋳造されたブロンズ門が有名です。どことなく東洋風な印象を抱かせる外観を持っています。
天国の回廊(Chiostro del Paradiso)にはドウォーモの左側から入ります。
<ホテル>
中心街から海岸線に出て奥の突堤の付け根にありました。突堤のある海の見える部屋を用意してくれました。特に可もなく不可もない感じの、ごく普通のホテルです。駐車場代(一日15ユーロ)とインターネット代(24時間で20ユーロを5ユーロに値切った)は別途現金で払うところは観光地Amalfiらしい感じでしょうか。
Hotel Aurora
Piazzale Dei Protontini 7, Amalfi, 84011
Tel +39.089.871209
info@domustraiani.it
EURO130/night (incl.TAX/BF)
<レストラン>
比較的庶民的なレストラン。日本人客もチラホラ。雰囲気も悪くなく、店員の愛想も良かったのですが、特にこれという特徴はないかな。味は悪くないのだけれど、熱いはずの料理がちょっと冷めていたりして“今作りましたっ!“感が少ない料理でした。
Ristrante Lo Semeraldino
Piazzale dei Protontini 1, Amalfi
089-87-1070
<その他>
紙の博物館(Museo della Carta)。中はアマルフィ紙の販売所になっていて、人が集まるまで待っていると、地下の紙すき工場にガイド付き(イタリア語と英語)で案内してくれます。羅針盤航海術でいち早く海に出たアマルフィの英雄フラビオ・ジョイアは、製紙業をアマルフィの町にもたらした。13世紀フランスのアンジュー家の時代にDuomo前に流れていた川を封鎖してしまったが、アマルフィの町は、山から海に向かって水が流れている。当時はムリーニと呼ばれる水車がいくつもあり、製紙業に活用されていた。正確な時代は把握できていないが、12世紀中ごろこのアマルフィの町では手透きの製紙業が始まっていた。現在、作業に使われていた水車はほとんどなくなってしまったが、博物館内に数基残っている。パピルスと違い、天然繊維(コットン、絹、麻などの繊維)を使い、紙は手透きで一枚一枚丁寧に作られていました。当時は公式文書用の紙として珍重されましたが、その後、一般にも広く利用されるようになりました。博物館内でもちょっとしたお土産を購入することが可能。また、アマルフィのマリーナ門を入ってすぐの左手にも、アマルフィペーパーを専門に扱うおみやげ物屋もあります。