BERLIN
ベルリン
2019.08.10-12

<概要>

 Berlinは1989年の東西ドイツ統合以降の統合ドイツの首都で人口は約350万人に及ぶ大都市です。第二次大戦でかなりの部分が破壊されたためか、街の雰囲気は他のヨーロッパの街並みにあるような歴史ある古い建物が少なく、全体的に端正でモダンな感じのする町です。道路幅も広く、大通り以外は車もそれほど混雑していませんでした。旧西ドイツの西ベルリンと旧東ドイツの東ベルリンを合体した巨大な町で、見どころは徒歩では網羅できない広さです。でも地下鉄やトラム、バスなどが発達しているし、比較的治安も良さそうなのでので移動は簡単です。

<ホテル>

 ホテルの入口は商店街に交じって目立たない状況ですので、ちょっと上のほうを見ながら探すと看板が出ているのでわかりやすいと思いました。モダンでシンプルなホテルです。お昼頃にホテルにチェックインしたのですが、清掃が住んでいた部屋がたまたま上級の広い部屋だったので無料でアップグレードしてくれました。

NH Collection Berlin Mitte Friedrichstrasse
Friedrichstr. 96, Mitte 10117 Berlin
+49 30 2062660
EUE320.60/2 nights (incl. Tax & BF)

<レストラン>

 さっそく昼食を探しにホテルを出ます。目の前のBahnhof Berlin Friedrichstrasse(ベルリン・フリードリッヒ通り駅)へと行ってみるとちょっとごちゃごちゃした雰囲気でCafeやテイクアウトのお店がたくさんです。駅ビル(ビルというほどではありませんが)内も食べ物だけでなく色々なお店が出ています。その中で見つけたチクアウトのサンドイッチ系のお店Fish&Chipsで魚のコロッケのサンドイッチと、マリネした鰊のサンドイッチを購入してホテルに持って帰りました。鰊サンドは魚っぽい生臭さが残るけど新鮮な鰊が挟まっていて、マリネしたキュウリのさっぱりとした甘さですっきりといただけます。


ホテルはモダン系

近くの駅ナカでマリネ鰊サンドイッチなど勝手昼食

Metro地図

<見所>

 先ずは歩いてBrandenburger Tor(ブランデンブルク門)へと行ってみました。門に近づくにつれて観光客がどんどんと増えてゆく感じですので、人の流れを追っていれば門にたどり着けます。BerlinのシンボルとされているBrandenburger Torの高さは26m、幅は65.5m、奥行きは11m。砂岩で出来ていますが大気汚染等で黒ずんでいるので重々しい感じです。この門は18世紀にできた市街地全体を大きく取り囲むベルリン税関壁に設けられた14か所の関税門の一つでした。19世紀にBerlinがナポレオン・ボナパルトに征服され、Brandenburger Torはナポレオンのパレードの舞台と化し、門の上にあるヴィクトリア像はフランスへ戦利品として持ち去りました。でもその後のナポレオン戦争でプロイセン軍がパリを占領したとき、ヴィクトリア像は再度ベルリンに持ち帰られました。


これがかの有名なBrandenburger Tor (ブランデンブルグ門)

Brandenburger Tor 上の彫刻ヴィクトリア像

ビールを飲みながら皆でペダルを漕ぐ
 Brandenburger TorからPotsdamer Platz(ポツダム広場)に向かう途中で立ち寄ったのがDenkmal fur die ermordeten Juden Europas(虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑:通称"ホロコースト記念碑")です。様々なサイズの直方体が整然と並べられた不思議な空間です。これは2005年に設立されたもので、1万9073uの敷地にグリッド状に並ぶコンクリート製の石碑2,711基が置かれています。石碑は厚み0.95m x 横幅2.38mと決まっていますが、高さは0m〜約4.5mの範囲で色々です。不思議な空間なので記憶に刻み込まれやすいという印象ですね。

Denkmal f?r die ermordeten Juden Europas(虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑)


マンホールの蓋
 Denkmal fur die ermordeten Juden Europas(虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑:通称"ホロコースト記念碑")からPotsdamer Platz(ポツダム広場)までは徒歩6分程度でした。地下鉄駅前には"ベルリンの壁"が一部だけ残っていました。ここは東西ドイツ統一後に開発された地区で近代的な建物だらけです。まるで米国のどこかの大都市にいるような感じです。個人的にはこの手の環境はそれほど興味が無いので広場の西の方にあるGemaldegalerie(絵画館)へと行ってみました。途中にはMusikinstrumenten-Museum(ベルリン楽器博物館)やBerliner Philharmonie(ベルリン・フィルハーモニー)などがありました。

Potsdamer Platz(ポツダム広場)にあるBerliner Mauer(ベルリンの壁)

sony centerというモダンなショッピングモール

Musikinstrumenten-Museum(ベルリン楽器博物館)
 
男性ストリップ?

Berliner Philharmonie(ベルリン・フィルハーモニー)

 Gemaldegalerie(絵画館)です。有名な作品が沢山所蔵されていましたが、人が少ないのでゆったりと鑑賞できました。

Gemaldegalerie(絵画館)を背景に

Hieronymus Bosch


Brugel

Brugel


Vermeer「真珠の首飾りの女」

Raffaello

Sandro Botticelli

Lucas Cranach

Lucaus Cranach

Lucas Cranach


 Gemaldegalerie(絵画館)
<レストラン>

 やっぱり地元の料理が食べてみたいので、夕食はホテル近くの郷土料理レストランに行ってみました。地ビール(BlondeとPisltner)をオーダーし、料理はSchweinshaxe(じっくりローストした豚膝)と芋団子の皿と、妻は ソーセージに芋パンケーキの皿とで二皿み。Schweinshaxeは好物なんです。カリカリにローストされた表面に半ば蒸されたような繊維質のお肉がとっても美味しかった。芋パンケーキは弾力のある食感でした。Schweinshaxeのソースの色が濃いのですが、味は濃くなくて意外にほぼ全部食べ切れました。でももれでもうこれで十分お腹いっぱいになります。合計EUR50くらいでした。

Kartoffelkeller
Albrechtstra?e 14B, 10117 Berlin
kartoffelkeller.com
+49 30 2828548


レストランの看板が"Kilroy was here(キルロイ参上)!"みたい

こんな感じのお店

地元ビール

Schweinshaxe(じっくりローストした豚足)と弾力のある芋団子

ピリ辛ソーセージにモッチリした+芋パンケーキ

Spree(川)のレストラン街

<見所>

 朝からとても良いお天気です。朝食を終えて先ずは Berlin Hauptbahnhof(ベルリン中央駅)へと行ってみました。明日はここでEuropcarを借りるので下見が目的です。ホテルの横にある市内近郊用鉄道S Bahn(Sバーン)のFriedrich Strasse駅から一駅です。 着いてみるといやあデカい。Berlin Hauptbahnhof(ベルリン中央駅)の建物はまるでショッピングモールのように大きく、ありとあらゆる商店やレストランがひしめいています。でも全般に明るくて清潔で、大都市の駅特有の「怪しげ」な雰囲気はありません。でも余りに大きくてEuropcarの店舗を見つけるのに苦労しました。やっぱり下見に来て良かった。


Berlin Hauptbahnhof(ベルリン中央駅)は非常に大きい

中はショッピングモールのようです
 次は今回のBerlin観光のメインイベント、Museumsinsel(博物館の島)へと行ってみます。Berlin Hauptbahnhof(ベルリン中央駅)からS Bahn(Sバーン)のFriedrich Strasse駅に戻って徒歩で10分程度です。MuseumsinselはSpree川の中州です。そこには博物館や美術館が沢山並んでいて、それらの入口が兼用されていたりもするのでいったい自分がどこにいて何を見ているのか分からなくなるときがあります。取りあえず一番見たかった Pergamonmuseum(ペルガモン博物館)を目指しましたが、入口はNeues Museum(新博物館)と一緒になっているようでした。チケットオフィスで PergamonmuseumとNeues Museumを見たい旨を告げると、Pergamonmuseumは今は混んでいるので午後が良いと行って午後15:00の予約を入れてくれました。と言っても、別に列の先に並ぶ優先権があるわけでもなく、15:00に来て列に並ぶだけです。単に観客を分散させるための方便でしかないようです。

 取りあえず午前中はNeues Museumを回ってみました。


Bode-Museum(ボーデ美術館)

Pergamonmuseum(ペルガモン博物館)

Neues Museum(新博物館)/Pergamonmuseumの入口

Neues Museum

Neues Museum




Alte Nationalgalerie(旧国立絵画館)

Museumsinsel(博物館の島)
<レストラン>

 昼食はS Bahn(Sバーン)のFriedrich Strasseまで戻って架線の下にあったベルリン名物Currywurstのお店に入ってみました。ソーセージにCurry粉やソースを振りかけただけですが、やみつきになりそうな感じ。テイクアウトが主流ですが、お店で立ち食いもOKです。


ベルリン名物Currywurstのお店

テイクアウトの店内

マスタードソースと唐辛子ソースがある
<見所>

 午後はいよいよPergamonmuseum(ペルガモン博物館)です。内部でMuseum fur Islamische Kunst(国立イスラム博物館)がくっついているようでした。古代ギリシャ、古代バビロニアの遺跡を現トルコから運び込んだその情熱、というか古代文明への執着と圧倒的な力(奪う力)みたいなものを感じますね。残念ながら最大の見所”ゼウスの神殿”は未だ修復中のようでした。


Pergamonmuseum(ペルガモン博物館)、イシュタール門


バビロニアの行列通り


イシュタール門

イシュタール門



ローマモザイクの床

ミトレスの市場門


こうやってトルコから運んで来たらしい

Museum fur Islamische Kunst


木彫の天井が繊細で見事です

この石板は3000年前の男女平等に関する法律文

「夫の意思で離婚するときには妻に何らかを与えなくては」いけない。夫の意思によらないならば何も与えなくてよい。妻は無一文になるべき。」と楔形文字で書かれている

 Pergamonmuseum(ペルガモン博物館)裏手にあるAltes Museum(旧博物館)、 Berliner Dom(ベルリン大聖堂)のあたりを散歩。天気も良く気温は23度くらいで心地よい午後です。ちょっと遠くに見えるBerliner Fernsehturm(ベルリン・テレビ塔)は上海の東方電視塔みたいですね。

Altes Museum(旧博物館)

Altes Museum(旧博物館)屋上の彫像

Berliner Dom(ベルリン大聖堂)

Berliner Dom(ベルリン大聖堂)の裏側

Berliner Fernsehturm(ベルリン・テレビ塔)
 一旦ホテルに戻ってから、今度はBerlin Ostbahnhof(ベルリン東駅)の近くにあるEast Side Galleryへと行ってみました。ここにはベルリンの壁が世界の芸術家に開放されており、1.5kmに渡って様々の国の人達が描いた様々なアートで彩られています。

Berlin Ostbahnhof(ベルリン東駅)の近くにあるEast Side Gallery

Mercedesのマークが妙に仰々しい

East Side Gallery






ベルリンの壁は二重になっていた

<レストラン>

 夕食は S Hackescher Markt (Sバーン鉄道駅)の線路下にある地元ビールを提供するBier Hauseに行って、ビールを飲みながら郷土料理を楽しみました。最初にビールのテイスティングセットもあって、6種類の味を確かめてから好みのビールをオーダー出来るので便利です。メインディッシュのEisbein(アイスバイン)は巨大で、そのほかにスープとサラダをオーダーしてこれで2人で十分でした。

Brauhaus Lemke am Hackeschen Markt
Dircksenstrasse, S-Bahnb?gen 137 - 143, 10178 BERLIN
lemke.berlin


S Hackescher Markt (Sバーン鉄道駅)

なんだかお茶の水から秋葉原にかけての線路下みたい

Bier Hause

ビールのテイスティングセット

Eisbein(塩漬けの豚すね肉)

スープとサラダ