<概要>
紀元前6世紀頃にギリシャ人が入植してから貿易都市として栄えはじめ、紀元前後には古代ローマ支配のもとで発展を続けました。長い歴史の間繁栄を続けたマルセーユです。第2次大戦以降も戦災から順調に復興し、人口100万人を数えるプロヴァンス地方の政治と経済の中心都市となりましたが、最近では港湾の荷揚げ量の減少と北アフリカ等からの移民増加が経済状態を圧迫しているそうです。
<見所>
市内の中心を走るカヌビエール通り(La Canebiere)が最も賑やかな通りです。これに交差して沢山のショッピングストリートがあります。
高台にあるノートルダム・ド・ラ・ガルド教会(NOTRE-DAME-DE-LA-GARDE)はマルセーユ一番の観光名所です。ここからの地中海とマルセーユを囲む山並みは絶景です。マルセーユの人たちは何か物を紛失した場合にここのマリア様にお願いするそうです。あなたは何か無くし物はありませんか。
マルセイユ歴史博物館はカヌビエール通りの北側。ローマ時代からの遺跡が建物と公園の中に展示されています。公園内には野良猫が沢山いますよ。
景観がマルセーユらしいのはやっぱり旧港(LE VIEUX PORT)付近。現在ヨットハーバーとなっています。 モンテ・クリスト伯(岩窟王)の舞台となったイフ城(CHATEAU D'IF)への遊覧船は旧港のど真ん中から出発します。
<レストラン>
「コの字」型の旧港の周りにはストランがずらりと並んでいますし、旧港南側にはレストラン街があります。テラス席でヨットハーバーを眺めながらの食事のおつなものです。名物ブイヤベースは真夏の暑い時期よりもちょっと涼しい季節がお勧め。
Miramar
12 Quai du Port
Tel : 04-91.91-10.40
旧港にあるブイヤベースが有名なお店。結構高めです。
Chez Fonfon
140 Rue du Vallon des Auffes, 13007 Marseille
chez-fonfon.com
04 91 52 14 38
<ホテル>
ホテルは中級レベルが少なく、高級なものと安宿に分かれてしまう傾向があります。
Sofitel Marseille Vieux
36, Bd Charles Livon
Tel : 04-91.15-59.00
Fax : 04-91.15-59.50
入り江の縁から旧港を望む豪華なリゾートホテル。
Le Petit Nice
Corniche Kennedy, Anse de Maldrome
Tel : 04-91.59-25.92
ちょっと中心から外れた海岸線にある優雅で豪華なプチホテル。レストランも超一流です。
Grand Hotel Beauvau Marseille Vieux Port - MGallery by Sofitel ****
4 Rue Beauvau, 13001 Marseille
accorhotels.com
04 91 54 91 00
EUR193/night (incl. Tax & BF) 2018.2.9
<その他>
ショッピングはカヌビエール通り(LA CANEBIERE)とこれに直行するパラディ通り(RUE PARADIS)やサン・フェレオユ通り(Rue St. Ferreol)付近がお勧め。フランス定番のデパート、ギャルリー・ラファェットもありますよ。
1781年創業のマルセーユで最古のお菓子屋さんFour des Navettes。旧港の南側を西へ向かって歩き、Fort Saint-Nicolasが見え、反対側にFort Saint-Jeanが見えるあたりで丘を登ったところにお店があります。船(Navette)の形をした乾パンみたいなものでオレンジの花の香りがしてちょっとだけ甘い。噛んでると粘土のようになって歯の回りにくっつくというやっかいなものです。オレンジの花の香りが香草のようにキツいので好き嫌いは分かれると思います。私はパスティスが大好きなのでこの手の香りは大好きです。
パリからは飛行機でもTGV(高速列車)でもOK。
あまり治安の良い町とは言えませんので、昼間の目抜き通りとはいえども、町を歩くときは金品を持ち歩かない方が無難です。特に駅の周り、駅と旧港の間のアラブ人街、カヌビエール通りの北側は注意しましょう。