ARLES
アルル
1991.5.27、1994.1.30、1994.5.30、1994.7.23、1995.5.6、1995.8.5、1999.8.10、2020.02.09-10

<概要>

 ローヌ川沿いの町アルルは人口5万人の小さな町です。紀元前後の古代ローマ時代よりマルセーユをも支配下に置く大商業都市として栄え、5世紀には最盛期を迎えましたが、それ以降衰退してしまいました。このため、アルル市内には多くの古代ローマ遺跡が残っており、それらはUNESCO世界遺産に登録されています。

 近代には印象派画家ヴァン・ゴッホが滞在したことやビゼーの歌劇カルメンに登場する「アルルの女」で有名となり、プロヴァンス有数の観光地となっています。

 ぶらりと古代ローマの遺跡を訪ね、2000年前の人々の優雅な生活に思いを馳せてみてはいかがですか。

<見所>

 アルル市内の見所は、古代ローマ遺跡と印象派画家らが愛した趣ある町や美しい郊外の風景です。

 町の中心にある古代ローマの円形闘技場(ARENES)は1世紀末頃の建築物です。136m×107mの楕円形の闘技場には2万人もの観客が収容出来き、今でも闘牛やコンサートなどに立派に使用されています。

 古代劇場(THEATRE ANTIQUE)は更に古く紀元前25年頃のもの。幾つかの柱や劇場背後の建物の一部が残るのみで、あとは石材がゴロゴロと転がっています。でも、今でもしっかり1万2千人収容する舞台として活用されているのです。

 サントロフィーム教会(EGLISE ST-TROPHIME)は7世紀頃の建造で、12世紀頃に追加されたポルタイユと称する門構え、中庭の回廊などが見所です。

  ローヌ河岸の Thermes de Constantin(古代ローマ・コンスタンティン浴場)はプロヴァンスに残る最大の浴場です。

 町の中心から南東800mくらいのところにあるアリスカン(LES ALYSCAMPS)は古代ローマの墓地です。並木の派生い茂る街道に沿って延々と石棺が続く様子(石棺の小径)は異様ではありますが、妙に落ち着いた感じで静かに散歩できます。奥にあるサン・トノラ教会(L'EGLISE ST-HONORAT)は12世紀の建物です。

 市内には印象派画家ヴァン・ゴッホが暮らしたアパート、足繁く通ったカフェ(彼の作品「星空のカフェテラス」に登場します)、自らの耳介を切り落として入院した病院、片耳の胸像などなど、彼に縁の場所が沢山あります。

 「ゴッホの跳ね橋」は町の南約2kmのアルル運河(CANAL D'ARLES)に架かっており、近くに公共の交通機関もなく人通りのないところです。市内から殺伐とした工場地域を抜けて行きますので歩いてのお出かけはあまりお勧めできません。

<レストラン>

 リス通り(BD. DES LICES)には沢山カフェが立ち並んでいて食事も可能ですが、一般的にあまり味には期待できません。

 「星空のカフェテラス」のあるフォーラム広場付近には小さくて気の利いたレストランが集まっていますので、その辺りを探してみて下さい。

 本格的な食事はホテル ジュール・セザール(JULES CESAR)のレストランがお勧め。

Jules Cesar
9, Bd. des Lices
Tel : 04-90.93-43.20
Fax : 04-90.93-33.47

<ホテル>

 小さな町なのであまり沢山はありません。幾つか有名どころをご紹介します。

2020.02.09-10

<ホテル>

 Arlesの中心街にある駐車場に15:00頃に到着して車を停めました。ちょっと曇り空になって、かつ市内は予想以上に人影も少なく一層肌寒く感じます。駐車場からホテルまでは徒歩5分くらいです。古代劇場のすぐ北側にある狭い通りに面しています。中に入ってみると古い見事な館です。

Hotel de l'Amphitheatre
5-7, rue Diderot, Arles, 13200
+33 4 90 96 10 30
EUR91.00/night (incl. Tax) BF:eur10.00

<見所>

 ホテルの部屋でGoogle Mapを利用して付近で今夜のレストランを探しましたが、季節外れの日曜日のせいかほとんどのお店が閉まっています。いくつか候補をピックアップして下見に出かけました。今日は観光客の姿もまばらでレストランも休業期間中のお店が多いようです。


今日のお宿は古代ローマ劇場のすぐそば


古い館で階段も素敵です

部屋もクラシックで素敵です

紀元1世紀頃のArenes(古代ローマ闘技場)

紀元1世紀頃のArenes

Arenesの南側

紀元1世紀頃のArenes


Theare antique(古代ローマ劇場)

Theare antique

La Rhone(ローヌ川)に出てみました

Eglise des Precheurs

Fuessinger Didier(家具屋)も古代遺跡を利用している?

Thermes de Constantin(古代ローマ・コンスタンティン浴場)

Thermes de Constantin(古代ローマ・コンスタンティン浴場)

ゴッホの絵にも出てくる Le Cafe Van Gogh

古代ローマ時代のForum(公共広場)の構造

古代ローマ時代のForum(公共広場)の遺構

古代ローマ時代のForum(公共広場)の構造

ポルタイユはプロヴァンス装飾の特徴

13世紀のEglise Sainte-Anne(聖アン教会)

13世紀のEglise Sainte-Anne(聖アン教会)

ArlesのEglise St-Trophime(サントロフィーム教会)。3世紀の建物

Place de la Republique(共和国広場)とObelisque d'Arles(アルルのオベリスク)

<レストラン>

 薄暗くなるとあまりにも人影が少なく、ちょっと雰囲気が良くないので夕食は近くのレストランに行くことにしました。数少ない開店しているレストランから以下のお店を選びました。ちょっとアメリカンな雰囲気のステーキ屋でしたが、ほかの開いているレストランよりは品質がましなようです。ちょっと高かったけれどもお肉の質はとても良かった。

Grand Cafe Malarte
2 Boulevard des Lices, 13200 Arles
grand-cafe-malarte-restaurant-arles.com
04 90 54 56 74

<見所>

 市内の西のはずれにあるMusee Departemental Arles Antique(アルル県立考古学博物館)を訪ねてみました。Aix-en-Provenceから転出した1995年に出来た博物館で、その後2回Arlesを訪ねていたのですがここを訪問するのは初めてです。古代ローマ属州(植民地)としての優等生であった南仏の遺跡がふんだんに集められていてとても興味深い博物館です。特に2008から2011年にかけてArlesを通過して流れるRhone(ローヌ川)の川底から発掘された紀元前50年の古代ローマ運搬船Arles-Rhone 3が見ものです。流れのある河川用に造られた細長い船体は25tonもの石材を積んでRhoneを行き交っていたようです。


Musee d'Arles Antique(アルル古代博物館)

古代ローマ以前、紀元前5-4世紀頃の現地ガリア人の石碑

こんな彫刻が

ガリア人住居の想像模型

Arlesに残る古代ローマ遺跡

古代ローマ時代はこんなだった

館内

紀元前50年の古代ローマ運搬船Arles-Rhone 3

石材を25ton運べたらしい

Rhoneの川底からArles-Rhone 3を発掘するときの様子

この博物物館のある場所はCirco(競技場)だttらしく、騎馬洗車競争の彫刻があった

かわいらしい彫刻

ポチ?みたい


水流を利用した粉挽システム

鉛の水道配管

ローマモザイクの見事な床

これも完ぺきに残ったローマモザイク
1999.8.10

ArlesのEglise St-Trophime(サントロフィーム教会)。3世紀の建物。

ポルタイユはプロヴァンス装飾の特徴


紀元前のTheatre Antique

紀元前のTheatre Antique

紀元1世紀頃のArenes

紀元1世紀頃のArenes

円形闘技場の内部

円形闘技場

円形闘技場では闘牛の練習中

円形闘技場の頂部

円形闘技場の上からRhoneを望む

Arlesで最も有名で豪華なHotel Cesar。レストランはミシュランの星付
1991.5.27、1994.1.30、1994.5.30、1994.7.23、1995.5.6、1995.8.5

古代ローマの劇場跡

古代ローマの劇場跡

円形闘技場の外側

円形闘技場の内側

闘牛の練習中

円形闘技場の上からRhoneを望む

お土産用の闘牛ポスター

アリスカンの礼拝堂跡

アリスカン(古代ローマの墓場街道)

アリスカンのサン・トノラ教会

Arles郊外の跳ね橋(レプリカ)

Arles郊外の跳ね橋(レプリカ)

Long Stayの市川さんの作品