MONTPELLIER
モンペリエ

2020.02.08-09

<概要>

 Montpellierの人口は約27万人と結構大きな町です。Montpellierは近くのArlesやNarbonneのように古代ローマの属州都市として起こった町ではなく、中世初期に領主GuilhemとMaguelone司教のもとで人口を増やして歴史に登場します。また、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の宿場町としても栄えたようです。1220年には医学校が設立され、1289年に設立された法学部とともにモンペリエ大学として教皇ニコラウス4世の承認を受けます。医学部は現在も大聖堂(Cathedrale Saint-Pierre de Montpellier)に隣接した校舎を使用しています。

<ホテル>

 今回のホテルは Cathedrale Saint-Pierre(モンペリエ大聖堂)の南側にある旧市街の狭い通りに面していて車では乗りつけにくいので大きなRue Fosh(フォッシュ通り)の脇にある地下駐車場Parking Montpellier Arc de Triompheに車を停めて小さなキャリーバックを引いて3分程度でホテルに到着しました。こざっぱりして清潔なホテルです。受付の女性もスムースに英語を話します。ホテルの部屋からは北側にCathedrale Saint-Pierre(モンペリエ大聖堂)が見えます。ホテルのすぐ隣にはごく普通の民家が立っており、小鳥用の餌箱がぶら下がってました。面白いほど色々な小鳥たちがやってきて、いくつかの決まった木の枝の上で順番待ちし、エサ台が空くと飛来してエサをつついていました。夕方には小鳥のさえずりもにぎやかで楽しい雰囲気です。

Best Western Hotel Le Guilhem
18 Rue Jean Jacques Rousseau, Montpellier, 34000
+33 4 67 52 90 90
EUR104.00/night (incl. Tax) BF:eur12.00


Best Western Hotel Le Guilhem

ホテルの部屋から見た Cathedrale Saint-Pierre(モンペリエ大聖堂)

ホテルの裏の民家

小鳥用の餌箱
<レストラン>

 チェックインを終えて先ずは昼食。ホテルの女性に聞いたら、Place des Martyrs-de-la-Resistanceの南東一帯は昔ながらの小さな通りがたくさんあってレストランを含めていろいろなお店があるというので行ってみました。確かに昔ながらの狭い道だらけですが、どこかモダンンに洗練されてお洒落な感じです。

 大雨が降り出したのでとっさにMarche de Montpellier(モンペリエ市場)のすぐ近くにあるCafeに入って昼食。妻は好物のタルタル・ステーキ、私はラルドン(ベーコン)入りサラダと赤ワインをグラスで一杯。お昼ご飯に軽く一杯、これってとっても休日らしくていいですね。

Cafe des Arts Montpellier
3 Rue Saint-Guilhem, 34000 Montpellier
lecafedesartsmontpellier.com


こざっぱりした町です


おしゃれな旧市街

昼食のサラダ

<見所>

 昼食を終えるころには雨も上がってきたのでMontpellier市内を散歩してみます。先ずは旧市街の真ん中あたり。


Eglise Saint Roch

Rue en Rouanの建物

Chambre Commerce Industrie Montpellier
 次にPlace de la Comedie(コメディ広場)。町の中心のような感じの場所で真ん中にFontaine des Trois Graces(3人の美神の噴水)があり、周囲にはトラムの停留所やOpera Orchestre national Montpellier Occitanie(国立オペラ劇場)があり、多くの若い人達でにぎわっています。やはり大学の町だなって感じです。町は全般にこざっぱりと清潔で治安もよい感じです。大学生も多く、ある程度裕福な人たちの多い町だと感じました。

 Place de la Comedie(コメディ広場)から旧市街の東端を北に走る大きな通りBoulevard Sarrail/Boulevard Bonne Nouvelleへと行ってみます。こちらは比較的静かで落ち着いた環境です。通りの一番奥にはLe Corum(ル・コルム)と呼ばれる音楽堂が立っています。


Place de la Comedie(コメディ広場)にあるFontaine des Trois Graces(3人の美神の噴水)

Place de la Comedie(コメディ広場)と奥にOpera Orchestre national Montpellier Occitanie(`国立オペラ劇場)

Esplanade Charles-de-Gaulle

Le Corum(音楽堂)

Esplanade Charles-de-Gaulle

Musee Fabre(ファーブル美術館)
 今度はホテルの近く、 Arc de Triomphe(凱旋門)へと行ってみました。比較的新しい建造物でLouis XIV(ルイ14世)の命を受けて建築家Augustin-Charles d'Avilerが1691年に建てたものです。

 凱旋門をくぐって旧市街の外に出るとAqueduc Saint-Clement(サン・クレメン水道橋)の貯水槽とそれに続く 大きなAqueduc Saint-Clement(サン・クレメン水道橋)があります。これらは1754年に建設された比較的新しいものです。


Arc de Triomphe(凱旋門)

Aqueduc Saint-Clement(サン・クレメン水道橋)の貯水槽

Aqueduc Saint-Clement(サン・クレメン水道橋)

Aqueduc Saint-Clement(サン・クレメン水道橋)
Promenade du Peyrou

Aqueduc Saint-Clement(サン・クレメン水道橋)
  ホテルの裏のほうにあっCathedrale Saint-Pierre(モンペリエ大聖堂)です。14世紀の修道院が16世紀には司教座のある大聖堂となっています。19世紀に現在の南仏ゴシック様式に改修されています。

 この大聖堂の隣にあるのがモンペリエ大学医学部です。ここはパリ大学医学部と並ぶフランスのエリート医学部です。大聖堂の左隣は Musee et conservatoire d'anatomie(外科資料館)。入っては見ませんでしたが、病巣の標本や腫瘍標本、奇形胎児なども展示されているのでちょっと不気味らしい。医学部脇にある大学古文書館の屋上に木が1本あり、ここを母校とするノストラダムスが「この木が枯れるとき、モンペリエの町は滅びるであろう。」との預言を残したそうです。なので今でも世話が続けられているらしい。


Cathedrale Saint-Pierre(モンペリエ大聖堂)

Cathedrale Saint-Pierre

モンペリエ大学医学部の Musee et conservatoire d'anatomie(外科資料館)
<レストラン>

 あまり郷土料理っぽいレストランが見つけられなかったので、モスリム料理のfalafelが美味しそうな小さなお店に入りました。若い人たちが頑張ってやっている感じもよかったので。ちゃんとした手作り感のある美味しいFalafelでした。

Tempo-mon bar a falafel
10 Rue de la Friperie, 34000 Montpellier
04 67 54 79 56