ETRETAT
エトルタ
2019.06.28-29

<概要>

 Etretatは人口1600人の小さな町ですが、風雨にさらされてできた自然のアーチを含む断崖で有名で、ウジェーヌ・ブーダン、ギュスターヴ・クールベ、クロード・モネといった芸術家たちを魅了してきました。1909年には、モーリス・ルブラン作のアルセーヌ・ルパン・シリーズの小説『奇巌城』の舞台ともなっているそうです。

<ホテル>

 旧市街は小さくて混むと車が身動き取れなくなるので、今回は旧市街の直ぐ外側にあって、敷地内の駐車場のあるホテルにしました。Superior Doubleの高めの部屋を予約しましたが、部屋はそれほど広くありませんでした。

La villa 10
10, avenue de Verdun, 76790 ETRETAT
+33 2 3529 1920
EUR157.50/night (incl. Tax) BF:14.90
敷地内Parking 予約要eur12(台数制限あり) 

<見所>

 ホテルにチェックインしてさっそく街歩き。ホテルを出るとすぐ目の前に立派なHotel de Ville(市庁舎)があり、旧市街となっています。旧市街の真ん中をほぼ南北に貫くメインストリートRue Mongeを北に上がります。通りの両脇には観光地らしい雰囲気でかわいらしい土産物屋やカフェ、ホテルなどがびっしりと並んでいます。でも建物の上のほうをよく見ると古い木骨組の家で素敵な街並みです。

 Rue Mongeを100mほど歩いたところで砂浜のビーチに出ます。もう海水浴客が結構出ています。そしてEtretatの最大の見どころ、有名な断崖のアーチがこの両側にあります。このビーチから見えるのは二つです。一つは西側にある最も有名なPorte d'Avalポルト・ダヴァル)で多くの画家によって描かれています。もう一つは東側のPorte d'Amont(ポルト・ダモン)です。


Hotel La villa 10

町の規模にしては立派なHotel de Ville(市庁舎)

海岸線に向かうメインストリートRue Monge

ずいぶん古そうな木骨組の建物

海岸線に出ると左手に有名なPorte d'Avalポルト・ダヴァル)、有名なMonet(モネ)の絵です

右側にはPorte d'Amont(ポルト・ダモン)側の断崖


海岸線は第二次世界大戦の戦場でした


砲台の遺構が今も残っています

 町のビーチから階段で断崖に上ってゆくと10分ほどで先ほど見えたPorte d'Amont(ポルト・ダモン)の上にたどり着きます。ここからさらに西側を見るとPonte de Manneporteが見られます。


断崖を登ってゆくとEtretatの町が見えます

Porte d'Avalの上です

Porte d'Avalの上

カモメのヒナ

カモメのヒナはこんなところにいるんです

さらに左手にPonte de Manneporte

Porte d'Avalを西側から望む


Porte d'Avalの中を観光船が通り抜けます


こんな断崖が続きます
<レストラン>

 夕食は旧市街で、いつものようにメインストリートからちょっと外れた場所です。そういうお店のほうが丁寧な料理で親切なスタッフに巡り合えることが多いので。予想に違わず新鮮な材料を程よく調理した料理で美味しき頂けました。前菜に二人で新鮮な大きな生カキ6個、ムール貝の白ワイン煮はニンニクを使わず玉ねぎ味でさっぱりしていますが食べきれない量、今日のお魚は鯛のマスタードソース掛けと人参のソテー、暑いので待ったに頼まないロゼワインを1本、コーヒーを2杯。これでeur53でした。

Le Cours d'eau
26 Rue Alphonse Karr, 76790 Etretat


夕食はここで


生カキ


ムール貝の白ワイン煮

タイのマスタードソース掛け


夜の海岸線


立派な建物はホテルかな

これも変わった木骨組の建物


古そうな木彫です

<見所>

 翌朝は気温がぐっと下がり、17度くらいです。さわやか気分で目覚めて朝食後に町の西側にあるPorte d'Amont(ポルト・ダモン)側の断崖へと登ってゆきました。ここから見えるPorte d'Avalの風景が一番きれいかもしれません。


朝のPorte d'Aval


Ponte de Manneporteのほうから見たPorte d'Aval


確かに絵になる風景です
 この断崖の上にはモダンなChapelle des pecheurs(漁師の礼拝堂)とMonument "l'Oiseau Blanc"(「白鳥号」の博物館)があります。「白鳥号」とはかの有名なニューヨーク=>パリ大西洋無着陸横断に成功したリンドバーグの偉業の12日前にパリを出発してニューヨークに向かった飛行機です。Etretatは白鳥号がフランスで最後に見られた場所として知られています。第一次世界大戦の英雄シャルル・ナンジェッセと、フランソワ・コリが搭乗して1927年5月8日に出発し、大西洋上で行方不明となりました。現在も航空史上のミステリーとなっています。この飛行を記念した記念碑がありましたが、第二次世界大戦のドイツ軍侵攻で破壊され、1963年に新たな記念碑が建設され、Monument "l'Oiseau Blanc"(「白鳥号」の博物館)も併設されました。

断崖の上にあるモダンなChapelle des pecheurs(漁師の礼拝堂)


というわけで魚の彫刻が


Monument "l'Oiseau Blanc"(「白鳥号」の博物館)<Web>

この航路でパリからニューヨークに向かった<Web>


この飛行機「白鳥号」で飛んだ<Web>


二人のパイロットNungesserとColi<Web>