2020.07.05

<概要>

　日曜日の午前中、Parisの西50kmのところにあるMontfort-l'Amauryへと行ってみました。一昨日の夜、France 3 TV番組でフランス人に好まれる小さな村の特集をやっていて、Montfort-l'Amauryの紹介がされていたのでそれに触発されて。

　行きはParisからA13とN12でまっすぐ西に向かわずに行動N118で南に移動し、県道D306で西に向かい、Parc naturel regional de la Haute Vallee de Chevreuse(オート・ヴァレ・ド・シェヴルーズ自然公園)内の中をドライヴしてみました。でも自転車のサイクリング愛好家が多いらしく狭い道ではなかなか数台の自転車列を追い越せず、悶々と自転車の後ろを走ることになります。途中で嫌になったのでD983へと切り替えて北に上がりN12に乗ってMontfort-l'Amauryへと向かいます。

　Montfort-l'Amauryの現在の人口は約3,200人ですがその起源は10世紀にさかのぼります。当時のフランスの王Hugues Capetの息子がこの地域を受領してここに居城を立てたのが最初でした。その後、西に侵略してきたノルマン人への王国防衛のためにAmaury 1er(アマウリ1世:1020〜1060年)が城塞を強化し(幅約20m、壁の厚さが2.50〜3mの不規則な八角形の城砦)、石造りの城壁で市を囲みました。

　次いで丘の上にあるLes tours d'Anne-de-Bretagne(ブリターニュ侯爵夫人アンの塔)へと向かいます。Amaury 1erによって建設された城砦は英国側から、あるいは100年戦争中のフランス側から攻撃を受け14世紀半ば頃に破壊されました。14世紀から16世紀の間はここはBretagne侯爵領となり、ブレトン語がつかわれていたそうです。その時期、ブルターニュ公爵夫人とモンフォール伯爵夫人であったはブルターニュのアン(Anne-de-Bretagne:1488-1514)は彼女の名前を付けた塔、派手なゴシック様式の建物を追加することによって城を再建させました。

　丘を下りるとMontfort-l'Amauryの旧市街があり、中心にEglise Saint-Pierre de Montfort-l'Amauryが建っています。日曜日午前中なのでちょうどミサの最中でした。