町の名前の由来にはとても興味深いものがあります。ローマ帝政時代の3世紀にガリア(現フランス)にキリスト教の教えを広めるためルテティア(現パリ)へたどりついたイタリア人宣教師団の中にSaint-Denisの初代司教となるDenisがいました。Denisはモンマルトルで迫害され斬首されたのですが、Denisは切られた自らの頭部を腕に抱えたまま歩き続け、今の Basilique Cathedrale de Saint-Denis(サンドニ大聖堂)のある場所で倒れ、そこに埋葬されたという伝説です。
後世、代々のフランス王、王妃、王子たちが聖ドニの埋葬地を詣でるようになり、歴史ある土地としてSaint-Denis修道院と付属教会が発展していくことになりました。 Basilique Cathedrale de Saint-Denis(サンドニ大聖堂)は歴代フランス君主の埋葬地となり、1966年よりカトリック教会の司教座が置かれてCathedrale(大聖堂)となっています。フランス市民革命(1793年)に斬首されたLouis XVI(ルイ16世)とその妻Marie-Antoinette(マリー・アントワネット)の遺骸はパリ市内のL'Eglise de la Madeleine(マドレーヌ寺院)に葬られましたが、その後、代々王家の墓のある Basilique Cathedrale de Saint-Denisに移されました。彼らのお墓は Basilique Cathedrale de Saint-DenisのCript(地下墳墓)にありました。
Place Victor Hugo
Archives municipales de Saint-Denis
Archives municipales de Saint-Denis
Basilique Cathedrale de Saint-Denis
Basilique Cathedrale de Saint-Denis
入口のタンパンはロマネスクですね
Sevres, Manufacture et Musees nationaux
7世紀のClovis II、12世紀の王族
9世紀のLouis III、8世紀のPepinなど
14世紀のCharles VI、15世紀のCharles Vなど
La Chapelle des Princes(王女の礼拝堂)17-19世紀
若くして死んだMarie-Antoinetteの息子Louis VIIとガラス容器に入った彼の心臓
Louis XIV(ルイ14世)の妻Marie-Therese d'Austriche
Louis XIV(ルイ14世)17世紀
19世紀には尖塔が二つあったのかな?
ロマネスっぽい柱頭彫刻
7世紀からの歴代フランス王の遺骸が納められている
Bourbons(ブルボン一族の墓)
Louis VII, XVI, XVIII(ルイ12, 16, 18世)などのお墓
Marie-Antoinetteのお墓も
Louis XVIとMarie-Antoinetteの彫像
初代フランク国王Clovis I(465-511)など
後陣の聖遺物
身廊とパイプオルガン
Grande Cascade du parc de Saint-Cloud
中にいるのはHenri II(1519-1599)と妻のCatherine de Medicis(1519-1589)
側廊
これもHenri II(1519-1599)と妻のCatherine de Medicis(1519-1589)