2016.08.28
<概要>
パリから日帰りでProvinsへ行ってきました。中世の町としてテーマパーク的に有名でUNESCO世界遺産に登録されています。古くからバラで有名な都市でもあり、現在でもバラを用いた製菓業などが盛んである。
旧石器時代から人がすんでいた形跡があり、交通の要衝であったため古代ローマ軍に利用された。485年にはソワソンでの勝利の後で、クロヴィス1世がプロヴァンにあったローマ軍の城塞を占領。9世紀初頭からカール大帝はこの地に Missus dominicusを派遣している。また独自の貨幣を鋳造していたことも明らかになっている。
<見所>
プロヴァンは中世にシャンパーニュ伯の保護を受けていたときには、シャンパーニュ大市を開催する都市のひとつだった。
伝統的な北仏の古物市の日(11月11日)にはプロヴァンでも毎年下町全体で開催されているが、昔日の面影はないようです。中世の祭りを受け継いでいる収穫祭(Fete de la Moisson)は8月の最終日曜日に行われているが、まさに今日だった。
特設駐車場に車を停めて城壁内の中世の町へと。入場料がMusee混みでEUR17を払ってPorte Saint-Jeanから城壁内へと入る。この伝統的な古物市は聖マルティヌスの市(la foire de la Saint-Martin ; トゥールの聖マルティヌスは11月11日の守護聖人)だったもので、季節限定で雇われる農業労働者にとっての冬季の雇い入れ時期の開始を告げるものだった。この市は農業的な伝統を持つ多くの町で継続されている。
都市はその中世の城塞で知られている。1200メートルの距離に22の塔が幾何学的に配置されており、城塞の中心的な塔は1226年から1314年にかけて建造されたセザールの塔 (Tour Cesar) 。
サン・キリヤース教会(Eglise Catholique Collegiale St Quiriace) は12世紀の教会。
古都の地下にはが中世のLes souterrains(地下道)が張り巡らされており、訪れることが出来る。この地下道は十分の一税用の倉庫とともに、ウンベルト・エーコの『フーコーの振り子』の物語の一部の舞台となった。
十分の一税用の倉庫 (La grange aux dimes) この倉庫は、かつての大市の際には在庫の収納所として使われた。現在では博物館に変わり、商人や石切工といった様々な職業の中世の生活を蘇らせた場面を提示している。
ロマネスクの家 これは10世紀ないし11世紀に建造されたプロヴァンで最も古い住居であり、現在は展示室 (le musee du provinois) がある。