MACON
マコン
2020.07.11

<概要>

 Maconの人口は約3.5万人です。MaconはBurgogneワイン地域の最南端にあり、ドライな白ワインが有名です。中世にはブルゴーニュ公爵領に併合された伯爵領の首府として繁栄していました。カトリック教会の司教座がおかれ、大聖堂が現在も残っています。またフランスのロマン派詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌの出身地でもあり、彼を記念する博物館があります。

<見所>

 町の見所の事前情報がないままに立ち寄ったので先ずはツーリストオフィスで街歩きの地図を手に入れました。最近、フランスでは地面に埋め込んだ金属のマークを頼りに街歩きをするシステムが増えていますが、ここの街歩きもそのタイプです。ちょうど昼食時だったのでレストランのありそうな場所も教えてもらい、 Place aux Herbes(ハーヴ広場)へと行ってみました。途中白くて美しい装飾のEglise Saint-Pierre de Macon(サン・ピエール教会)がありました。1859-1865年にかけて建設された新しい教会でネオ・ロマネスク様式と呼ばれているようです。 Place aux Herbes(ハーヴ広場)に出るところにLa Maison de Bois(木の家)(15世紀)がありました。 見事に木材だけでできた4階建ての建物です。地上階はカフェになっていました。その先のPlace aux Herbes(ハーヴ広場)にはオープンテラスのカフェやレストランが沢山あり、多くの観光客でにぎわっています

<レストラン>

 いつもの癖で賑やかでかつツーりスティックなところから離れた静かな場所のレストランを探し、オープンテラスの席に着きました。お店を取り仕切っている女性がとても感じよく親切でした。その女性は我々が外国人だとわかると隣のテーブルにいた知り合いの若い男性に英語で通訳するよう依頼し、、その男性は色々と気を使って通訳してくれます。昼食では通常はメニュー(定食)をオーダーすることが多いのですが、今回我々は二人でプレート2皿と水道水(carafe d'eau)だけを頼んでのですが嫌な顔せず機嫌よく対応してくれます。Bavette(ハラミ牛肉)のステーキと地元料理らしいもの(ほぐしたスモーク魚とジャガイモで作ったコロッケのタネみたい)を頂きました。お店のサービスが気に入ったので最後にカフェを2杯オーダー。

Brasserie Laguicheur
59 rue Philibert Laguiche, 71000 Macon
03 85 38 37 58
https://www.macon-tendance.fr/shopping/bars-pubs-restauration-rapide/laguicheur/


Eglise Saint-Pierre de Macon(サン・ピエール教会)

La Maison de Bois(木の家)

Place aux Herbes(ハーヴ広場)

Brasserie Laguicheur

<見所>

 昼食を終えて街歩き再会です。先ずはお店の目の前に見えた Maison du Bailli(Bailiff)。古い城壁に隣接する16-17世紀の建物で、フランスで最も古い地方管轄庁舎です。Bailiffと呼ばれる地方官吏はこの町の裁判、軍事、金融をの実権を王に変わって管理しました。

 地図と街歩きのマークに従って坂を上るとMusee des Ursulines(ユルシュリィヌ美術館)に出ました。先史時台から今日までのMaconの歴史、民間伝承、この地方の民俗学、現代美術コレクションなどがあるようですが中には入りませんでした。


Maison du Bailli、古い城壁に隣接する16-17世紀の建物

定番になってきた街歩きのマーク


Musee des Ursulines(ウルスラ美術館)

 Square de la Paix(平和の広場)に出ると南側に Cathedrale Saint-Vincent (サン・ヴァンサン大聖堂)、北側に Hotel-Dieu(18世紀の病院・慈善事業施設)、東側に第一次世界の慰霊碑が見えます。

 Cathedrale Saint-Vincent (サン・ヴァンサン大聖堂)はMaconで最古のSaint-Pierre教会の跡地に建てられました。当初はナポレオンによる寄付への感謝としてSaint-Napoleon教会と称され、ナポレオン退位後にルイ18世がSaint-Louis教会と改称し、ナポレオンが復権した際にSaint-Vincentと改称されました。何ともめまぐるしいこと。フランスの有名な詩人Lamartineが亡くなった1869年にここで葬儀が行われました。

 広場の北側にはHotel-Dieu(病院・慈善事業施設)があり、内部の丸天井と薬品庫が有名らしいのですが、中には入りませんでした。


Cathedrale Saint-Vincent (サン・ヴァンサン大聖堂)

Hotel-Dieu(18世紀の病院)

Square de la Paix(平和の広場)にある第一次世界大戦の慰霊碑

Rue Haute Saint-Maurice沿いの館

Hotel-Dieu(18世紀の病院)
 Square de la Paix(平和の広場)から南に坂を下ると Hotel de Lamartine(詩人マルティーヌの家)がありました。

Hotel de Lamartine(詩人マルティーヌの家)


Hotel Lamartine とHotel Chandonの説明

 Musee Vieux Saint-Vincent(旧サン・ヴァンサント大聖堂博物館)は建設された11〜12世紀の面影を残す大聖堂です。この旧大聖堂が建っている場所には元来ローマの神殿があり、4世紀には既に祈祷所のようなものが存在していたようです。5世紀にはキリスト教の教会堂となり、6世紀には大聖堂に建替えられました。この時の建物には回廊と洗礼堂が付属していたようです。543年にSaint-Vincentの聖遺物が齎されたことを契機にCathedrale Saint-Vincent(サン・ヴァンソン大聖堂)となりましたが、この時代の建物は残っていません。その後、幾度もの大火による破壊、修復・再建工事計画の頓挫を経て現存のロマネスクの教会堂となりました。

(参照web:フランス・ロマネスク散策 http://balade-roman.moo.jp/macon1.html)


Musee Vieux Saint-Vincent(旧サン・ヴァンサント教会博物館)

Musee Vieux Saint-Vincent(旧サン・ヴァンサント教会博物館)

Musee Vieux Saint-Vincent(旧サン・ヴァンサント教会博物館)
 Saone川沿いに出てみました。日差しが強く明るいのですが、風が涼しくて心地よかった。Pont Saint-Laurent(サン・ローラン橋)は11世紀の建造物ですが、いまだに立派に機能しています。

この町の誇り、ロマン派詩人Lamartineの説明

Saone(ソーヌ川)とPont Saint-Laurent(サン・ローラン橋)

Saone(ソーヌ川)沿いの通りQuai Lamartine

詩人Lamartineの像

街歩きの地図