SALZBURG
ザルツブルグ
2019.08.17-18

<概要>

 Salzburgの人口は約16万人。紀元前1800年以前の新石器時代から人が住んでおり、紀元前14年に古代ローマが進軍してからローマ文明の下で町が形成されたようです。Salzburgの名前が史料に初めて登場するのはザルツは「塩」、ブルクは「砦」の意である。15キロほど南のバート・デュルンベルクで産出される岩塩をハライン (Hallein) 市において製塩し、大司教から特権を与えられたラウフェン(Laufen)の船乗りたちがハラインからザルツァッハ川(Salzach755年頃で、ライヒェンハル(現ドイツ領)の塩泉および塩釜等の塩(Salz)の利益を与えられた町であることで名付けられました。この一帯で塩を産出する地名に使われる「ハル」はケルト語での塩の意味なんです。Salzburgの旧市街と歴史的建造物は1996年ユネスコ世界遺産に「ザルツブルク市街の歴史地区」として登録されています。

<ホテル>

 ホテルは町の北側から通行規制地区のLinzer Gasse(リンツアー通り)に入る手前にあって、車でのアクセスには最適です。路上駐車するのですが、週末の土曜日と日曜日は無料なので、今回はタダで車を駐車できました。

 武張った感じのないとても普通っぽいホテルで、フロントの女性もとっても親切。アップグレードして2ベッドルームの部屋を用意してくれました。ロビーには日本のお客さんらしく人達がちらほら。ちょうど今は毎年夏に開催されるSalzburg音楽祭の最中なので日本からも沢山の人が来ているのでしょう。

Goldenes Theater Hotel Salzburg
Schallmooser Hauptstrasse 13, Schallmoos 5020 Salzburg
+43 662 881681
EUR180/night (incl. Tax & BF)


Goldenes Theater Hotel Salzburg

102号室

ホテルの部屋から見たSchallmooser Hauptstrasse通り

<見所>

 Zalzach(ザルツァッハ川)を渡るStaats Brucke(シュターツ橋)を越えて旧市街へと。先ずはSalzburg音楽祭の事務局へ行って予約していた今夜のコンサートのチケットを受け取り、ちょっtだけ旧市街を散歩してみました。目抜き通りGetreidegasse(ゲトライデガッセ)は大勢の観光客で歩くのもままならないほどです。途中に Mozarts Geburtshaus(モーツァルトの生家)もあるのですが、大混雑なので中には入りませんでした。


Zalzach(ザルツァッハ川)を渡るStaats Brucke(シュターツ橋)の向こうが旧市街

旧市街の目抜き通りGetreidegasse(ゲトライデガッセ)

Getreidegasse(ゲトライデガッセ)、黄色い建物がMozarts Geburtshaus(モーツァルトの生家)

Mozarts Geburtshaus(モーツァルトの生家)

Linzer Gasse通りのパン屋

Linzer Gasse通りの八百屋、南伊Tropeaの赤タマネギ!
<イベント>

 SalzburgでのメインイベントはSalzburg音楽祭(Salzburger Festspiele)でのコンサートです。19:30か開演。比較的ドレスコードにうるさいらしいので一応正装して出かけましたが、ごくたまに軽装の方も見受けられました。室内楽用の小さめの劇場Internationale Stiftung Mozarteum(モーツァルテウム)で、楽団はCarmeta salzburgで、バイオリン奏者に日本人らしき方々も見えました。曲はバルトークの”打楽器とチェレスタのための音楽Sz106”、ウェーバーの"クラリネット協奏曲第一番へ単調op.73"、コンツの"クラリネットと管弦楽のためのウェーバーのハンガリー幻想曲"、コダーイの"ガランタ舞曲"でした。指揮者は東京フィルで活躍中のLorenzo Viotti(ロレンツォ・ヴィオッティ)です。ぴったりスーツに白い靴底のスニーカーを履いて、舞うように指揮する20歳代後半のイケメン指揮者でした。2曲目のウェーバーに出てくるクラリネット独奏者はオーストリア出身の30歳、Andreas Ottensamer(アンドレアス・オッテンザマー)。日本でも演奏しているようです。指揮者との年齢が近いのと、日本での活動を見ているとこの二人は仲良しさんのようです。Andreasが出て来たとき、観客はちょっと驚きます。LorenzoとAndreasは同じくらいの身長でスタイル良くイケメン。同じ色と形のぴったりスーツを着て、靴底の白いスニーカーを履いている。後ろにいたアメリカ訛りの英語を話すおばちゃんが低ーい声で一言「The same shoes....」とつぶやくと周囲の観客は思わず吹き出してしまいました。Lorenzoは演題に建っておらず床の上に立っているので、どっちが指揮者でどっちが独奏者か分からなくなります。二人で絡み合って舞うように演奏する姿を見て、新しい時代のクラシック音楽の一つの方向性を見たような気がしました。ちなみに座席は1ヶ月前のWEB検索時に、ポコンと空いていた二階席最前列中央の席を取っていまhした。キャンセルか何かで偶然空いていたのでしょうね。他にはほとんど空席がありませんでした。でも一人eur160とかなりお高い買い物でした。


Internationale Stiftung Mozarteum(モーツァルテウム:劇場)


二階席に上がります

二階席最前列中央の席を取りました

幕間の換装中

幕間の換装中

チケット

今夜のPanphlet

<レストラン>

Salzburg Festivalの演奏が22:00頃に終わって会場を出て、ホテルでラフな格好に着替えをしてから近くのビアホールに行ってみました。なまじビールとソーセージにプレッツエルでおしまい。茹でた白ソーセージは名物のようです。

Die Weisse
Rupertgasse 10, 5020 Salzburg
dieweisse.at
+43 662 872246


地ビール

スープ、ソーセージ、プレッツェルでおしまい

もう一杯!

<見所>

 朝から良い天気です。午前中は旧市街を少し散策してみました。ホテルから 朝のLinzer Gasse通りを南に下って旧市街へと向かいます。 Brucke(シュターツ橋)まで来ると旧市街方面の丘の上にFestung Hohensalzburg(ザルツブルグ城)が見えます。


朝のLinzer Gasse通り

「ペコちゃん」をパクった和食店

旧市街方面の丘の上にFestung Hohensalzburg(ザルツブルグ城)が見えます

Staats Brucke(シュターツ橋)を渡ったところ

旧市街に入ります、朝なので人影は少ない

 朝なので非木陰の少ない通りをのんびりと歩くとMozart-Denkmal(モーツァルト像)のあるMozartplatz(モーツァルト広場)に出ました。その奥には16世紀の大司教の宮殿Residenzplatz(レジデンツ)に面したResidenzplatz(レジデンツ)広場)があります。往年Salzburgの権勢を感じさせる建物群です。Dom zu Salzburg(ザルツブルグ大聖堂)、の紀元は774年と古いのですが、12世紀にはロマネスク様式に改築され、17世紀にはバロック様式に改築されて現在の姿になっています。

 Dom zu Salzburgの南側にあるKapitelplatzには妙な球体城のオビジェがあり、この広場から丘の上にあるFestung Hohensalzburg(ザルツブルグ城)が見渡せます。この城は1077年から17世紀にかけて改築されてきたものです。


Mozartplatz(モーツァルト広場)とMozart-Denkmal(モーツァルト像)

Residenzplatz(レジデンツ広場)とDom zu Salzburg(ザルツブルグ大聖堂)

Residenzplatz(レジデンツ広場)の噴水

Dom zu Salzburg(ザルツブルグ大聖堂)


Dom zu Salzburg(ザルツブルグ大聖堂)の南側のKapitelplatzと丘の上にFestung Hohensalzburg(ザルツブルグ城)
 Kapitelplatzの東側には Erzabtei Sankt Peter(聖ペーター教会)とそれに付属する墓地があります。Erzabtei Sankt Peterは696年に創設された僧院の追加施設で12世紀のゴシック様式です。岩にへばりき、くり貫いて建てられたKatakomben(地下墳墓)も初期キリスト教の施設です。

Erzabtei Sankt Peter(聖ペーター教会)への入口

Wasserrad

Katakomben Petersfriedhof

Katakomben Petersfriedhof

Petersfriedhof

Margarethenkapelle

Margarethenkapelle内部


Erzabtei Sankt Peter(聖ペーター教会)の鐘楼


Erzabtei Sankt Peter(聖ペーター教会)
 旧市街を抜けてホテルへと戻ります。

奥に見える修理中の尖塔はFranziskanerkirche(聖フランシスコ教会)


綺麗な絵画


民族衣装をアレンジした服装が流行っているらしい

Staats Brucke(シュターツ橋)から見るZalzach(ザルツァッハ川)

2人並んで赤信号

二人揃って青信号

町の地図