LA HAVANA
ハバナ
2014.11.26-28

<概要>

 CancunからCubana Airで約1時間。キューバの首都La Habanaに到着。カリブ海域における最大の都市であり、人口は約200万人。

 飛行機を降りると湿度が高い感じ。気温は20℃くらい。入国審査では家族連れでも一人一人別々に審査する。審査官は顔は険しいが、皆さん綺麗な女性。それもかなりのミニスカート。税関もミニスカートの制服。網タイツ穿いて足を組んでいる人もいる。ちょっと不思議な感じ。

 Information窓口にてTaxiは何処でつかまえられるかを聞いたら、そこにいた男性を紹介してくれた。するとTaxiのいる方ではなく駐車場へと向かう。念のため値段を聞くとCUC25だと正規の料金を答える。2階の出発ロビー前に停めてあったシャレードみたいな小さくてオンボロきわまりない車に乗せられ走り出した。その男性は自分の家族の写真を見せたり、市内の有名な建物を説明してくれたりしながら旧市街のホテルに着いた。どうやらいい人みたいだった。

<ホテル>

 ホテルは1909年からの創業で由緒ある感じ。古くて立派なロビーに年代物のエレベーター。フロントは効率的ではないけれど親切なスタッフ。部屋はタイル張りでベッドが二つだけ。バスルームにはバスタオル2枚と石鹸が2個あるだけ。他に何もない。エアコンは壁をくり抜いて取り付けられている。外の音が良く聞こえる。ちなみに、米国の携帯電話は国交がないので使えない。

 朝食は最上階の5階のテラス。街全体が見渡せる場所。ブッフェスタイルで素朴な料理。周りの旧市街の風景は中国の地方都市、あるいはベトナムといった感じで建物が古く、修理が追いついていない感じ。

Hotel Plaza
Ignacio Agramonte 267, La Havana, Cuba
CUC27,400/2 nights (incl.TAX/BF) by Apple World


Hotel Plaza


Hotel Plazaのロビー


Hotel Plazaの部屋

Hotel Plazaのバスルーム

朝食バッフェ

テラスからの眺め

<レストラン>

 夕食をと思って外に出た。ヘミングウェイが通ったレストランとして有名。先ずは定番でモヒートを貰って、定番のPuerco Asado(豚の鳴る焼き)、Jerk Chikin、それにCongrisという小豆入りのご飯、お芋のフライ。さらにチリ産のワインを頼んでCUC60くらい。物価に比べると高いけれど、ツーリスト向けなのでそんなものでしょう。マリアッチみたいな4人組みが演奏をはじめるとカップルのお客が踊り出す。サルサっぽい踊りは中南米の女性はすぐにでも踊れるみたい。

La Bodeguita del Medio
Calle Empedrado 207, e/Cuba y San Ignacio, La Havana Vieja


La Bodeguita del Medio

2階のBarカウンター

モヒート

豚肉

小豆入りご飯は定番

有名人の写真が沢山

 夕食を終えてPlaza de La Catedralに出ます。Catedralはオリジナルは1555年の創建だが、現在の建物は1704年。バロックっぽいファサードです。


1555年創建のCatedral

ホテルからの夜景

ホテルからの夜景

<見所>

 日本の旅行会社ラベル・ボデギータで9時から終日の専用車と日本語ガイドを約4万円で頼んだ。さっそく車に乗り込んで出発だが、車が20年前くらいのVW。これが普通らしい。先ずはホテルのすぐ側にあるメインストリートPaseo de Martiにある旧国会議事堂(Capitolino Nacional)。米国との関係が良かった時代、1929年に米国国会議事堂を真似て建設されたりっぱな建物。今回は修復中で入れなかったが、内部には世界で3本の指に入る大きな銅像があるらしい。その隣にはガルシア・ロルカ劇場(Teatro Garcia Lorca)。1838年に建てられたキューバ・クラッシックバレエの本部で、キューバ国立オペラ団や国立バレエ団の公演が行われる。


ガルシア・ロルカ劇場

旧国会議事堂

Paseo de Martiの古い建物

 車で中華街の横を通る。以前は沢山の中国人がいたが、一時期少なくなって、最近また増えているらしい。次はハバナ大学(Univesidad de la Habana)へ。ガイドはここで日本語を学んだらしい。26人くらいいた日本語講座は卒業時には6人に減っていたそうだ。難しくてついて行けないらしい。


中華街

ハバナ大学

ハバナ大学の聖母マリアの母Alma Mater

 そして有名な革命広場(Plaza de la Revolucion)。まず目に付くのが1996年に建てられたホセ・マルティ記念博物館(Memorial Jose Marti)の塔。109mの高さで断面は星形。ホセ・マルティは1851年にハバナに生まれ、キューバ第一次独立戦争参戦、第二次独立戦争を指揮したキューバの英雄。そして大きな広場は政府関係の建物で囲まれている。内務省の建物には若くして命を落とした革命家Ernest Che Guevara(1928-1967)が描かれている。彼が演説の最後に必ず語ったという"Hasta la Victoria Siempre 常に勝利に向かって"の文字が刻まれている。距離を置いてとなりは情報通信省の]建物。こちらは革命家Camilo Cienfuegos Gorriar?n.。カストロを精神的に支えた彼の画像には"Vas bien Fidel いい調子だフィデル"という文字が書かれているが、これはカストロ演説中に後ろを振り向くと、そこにいたCamiloがカストロにかけていた言葉らしい。


情報通信省の壁に同志カミーロ

ホセ・マルティ記念博物館(Memorial Jose Marti)の塔

内務省の壁に同志チェ・ゲバラカミーロ

 ヘミングウェイ博物館(Museo Ernest Hemingway。ヘミングウェイは1928年にキューバを訪れ、この地にこの家 (Finca La Vigia)を購入し、1960年に米国に一時帰国した際に急遽した。この家はキューバ政府の物となり、「老人と海」を書いたこの家はその後もそのまま維持されている。庭には彼が釣りに使用した愛艇Pilar号が飾られている。遠くにハバナが見え、椰子の木に囲まれたこの邸宅はさぞかし快適だったでしょう。


ヘミングウェイ博物館リビング部

ヘミングウェイの釣り船

少年先鋒隊のような

 更に東に行くとヘミングウェイが良く通った小さな漁港コヒマル(Cojimar)。「老人と海」の舞台です。大西洋に面してスペイン植民地時代の石造りの要塞、ヘミングウェイの胸像があります。


コヒマル

コヒマルの要塞

ヘミングウェイの胸像

 海岸線を西に向かうとカバーナ要塞(Fortaleza de San Carlos de la Cabana)。 この要塞、巨大でひとつの町。中には観光客向けにみやげ物屋があり、ラム酒や葉巻を販売している。世界最長(85m)の葉巻を巻いたおじいさんが実演している。外では音楽を演奏している数人のマリアッチ見たいな楽団。Canal de Entradaに出ると昔の砲台がずらりと並ぶ。今でもこのうち1台は毎晩9時に空砲を鳴らす。対岸の旧市街が見渡せる。ちょっと遠くにVedadoの比較的新しい背の高いビル群。といっても1950年代のものらしい。当時は米国の支援を受けて発展していたらしい。Vedadoとは自然保護地区で昔は敵の侵入を防ぐために敢えて開発しなった。


カバーナ要塞の入口
販売店の外部
カバーナ要塞の売店で葉巻をまく

カバーナ要塞の城壁

Canal de Entrada

Canal de Entradaの対岸は旧市街

 モロ要塞(Castillo de Los Tres Santos Reyes Magos del Morro)はCanal de Entradaが大西洋に注ぐ位置にあり、海賊船の侵入を防いでいた。もともとスペイン領だったが、一度はイギリスに占領され、すぐに取り返して石造りの堅牢な要塞にした。


モロ要塞

モロ要塞

風が強かった

 Canal de Entradaを海底トンネルで渡って反対側へ。豪華客船が停泊する立派な桟橋がある。昼食は昨夜と同じLa Bodeguita del Medio。ガイドとドライバーも一緒に。豚肉の煮込んだものがおいしかった。


フエルサ要塞

Calle Obispo

La Bodeguita del Medio

 巨大な民芸品センターに連れて行かれたけど、買い物はあまり強要されなかった。


地元物産センター

内部は工芸土産物

 ここからちょっと先で車は返して歩いてラム酒工場。入口に有名なラ・ヒラルディージャの女性像がある。内部には1930年のラム酒工場のジオラマ。奥にはバーカウンターがあり、色々な年代のラム酒が売られており、試飲も出来る。でも、葉巻もラム酒も残念ながら国交のない米国には持って帰れない。


ラム酒ハバナ・クラブ博物館のラ・ヒラルディージャの女性像

色々なラム酒

ラム酒ハバナ・クラブ博物館Barカウンター
 Calle Obispoを歩いてホテルへと向かう。昼間は多くの観光客でにぎわっており、昨夜の雰囲気とは大違い。Catedral裏のアルマス広場(Plaza de Armas)では露天の古本市が開かれており、Che GuevaraやCamilo Castroの本が沢山並んでいる。

アルマス広場

アルマス広場の古本市

アルマス広場の古本市
 市立博物館(旧総督邸:Mueou de la Ciudad)には入らなかったが、中庭にコロンブスの像が立っていた。

旧総督官邸

旧総督官邸のコロンブス像
 Calle Obispoには色々な大道芸人がいて道行く人を愉しませている。ホテルアムボエウムンドス(Hotel Ambos Mundos)はヘミングウェイゆかりのピンク色の壁のホテル。彼の写真がロビーにかかっている。最後にガイドが今夜のお勧めレストランを紹介してくれて、中に入って座席の位置まで決めて予約。

Calle Obispoの大道芸人

ホテル・アンボム・ムンドスのBar

ホテル・アンボム・ムンドス

ホテル・アンボム・ムンドス

Calle Obispot

<レストラン>

 16:30頃にいったんホテルに戻り一休みし、8時に夕食へと出かけた。ホテルから2ブロック。しっかりした受付が1階にいて、予約の名前を告げてエレベータで2階に上がる。ガラス張りのモダンなレストラン。炭焼きバーベキューの機械が自慢らしくテラスで煙むんむんと肉やシーフードを焼いてくれる。チップ別でCUC81.40。

PRADO-309
VPaseo de Marti, La Habana


11/27のレストランは3階

PRADO-30

 今朝も楽しい素朴なバッフェ朝食。今日は外のテラスに出てもあまり寒くない。最後にTaxiで 空港に行くにはCUC25、その他に出国税として二人でCUC50必要。ところが、Taxi分がCUC23.32しかない。ホテルのフロントで両替しようとしたが、今日はまだ現金が届いていないから両替できないと。9時頃だというので行ってみたが、まだきていない。


スタイル抜群の女性が多い

セントラル公園(Parque Central)のJose Martiの像

 しかたなく散歩に出た。旧国会議事堂、劇場を再度見て、Calle Obispoを通って川沿いまで出てみた。アルマス広場からフエルサ要塞(Castillo de la Real Fuerza)に出て、広く閑散とした河岸Ave. del Puertoを歩いて支倉常長の像を訪ねて見た。Taconを通って再びCalle Obispoに出てホテルに戻った。


フエルサ要塞

支倉常長

Floridita

 フロントでは両替はできなかった。今日は現金が来ないらしい。荷物を持ってホテルを出ると案の定、Taxiの客引き。いくらだと聞くと規定のCUC25と答えた運転手にして、車を確認してよさそうに見えたので、財布を出して見せてCUC23.32しかないと。そしたらOKと気軽に答えたの交渉成立。でも車が予想外にボロボロだった。他の車の大多数もそうだが、マフラーが腐って取れている。排気ガスが車内に入ってくる。排気ガスで喉がガラガラ。

 空港はお金のかかっていないモダンな設計。Cubana Airのカウンターで待っていたら、システムがダウンしたらしく、しばらく作業が止まった。発券を終えて出国審査を終え、出発ロビーへ。ガラガラに空いている。


女子高生

La Havana空港の搭乗待合室